キープレイヤーのステップアップ
アストンヴィラ戦ではキープレーヤーである3人が鳴りを潜めてしまったが、パレス戦の勝利はコンテとトッテナムにとって、ハリー・ケイン、ソン・フンミン、ウーゴ・ロリスがチームを牽引することがいかに重要かを示していた。
キャプテンのロリスは、週末にヴィラの得点につながるミスを犯し、その日のスパーズから自信を奪ってしまったが、今回のパレス戦では絶好調だった。
30分にジョルダン・アイェウのシュートを低い姿勢でセーブし、後半には指先での見事なフライング・セーブで同選手のシュートを阻んだ。その直後にも、ウィルフレッド・ザハのスルーパスに足をかけた。
この3つのビッグセーブにより、スパーズは10月中旬以来となる公式戦でのクリーンシートを達成した。
ロリスは元旦に犯したミスの後、今週は多くの批判にさらされているが、彼の特徴の一つは、カタールでも証明したように、しばしば非難を浴びたときに最高のパフォーマンスを発揮することである。
ピッチの反対側でのこの夜一番の光景のひとつは、後半にゴールを決めた後のソンの安堵の表情だった。クリスティアン・ロメロからいつものように頭を叩かれ、さらに顔面骨折の後では危険があったかもしれないヘッドロックを受けている間、サイドラインではコンテが熱狂していた。
ソンにとっては、奇妙な夜だった。ケインの先制ゴールのビルドアップで役割を果たしたとはいえ、セルハースト・パークから飛び出しそうになったパスに象徴されるように、基本的な部分でうまくいかない日が続いているように思えた。
しかし、これまでの試合では運が味方しなかったが、水曜日の夜にはスパーズに運が戻ってきたのだ。
ケインの浮き球のパスに反応し、シュートはマルク・グエイの足の裏に当たって大きくたわみ、放った方向からゴールの反対側、左ポストの内側を吸い込まれていった。
しかし、このシュートがどのように生まれたかはまったく重要ではない。重要なのは、ゴールを決めたソンが復活し、肩の荷が下りたように見えることだ。コンテはポーツマス戦で彼を起用し、リーグ1の中位に位置する相手に対して、自分のシステムの中で自信を取り戻させることを期待しているのだろう。
