彼は自身のInstagramにがっかりしたようなメッセージを投稿した。
「昔の写真を見ると、当時は気づかなかった一番幸せだった時間が本当はすごく大切だった思えることがあるよ」
それからの4ヶ月を経て、この水曜日の夜、残り13分のところで交代してヒルがベンチに下がった際に、コンテが力強い抱擁で包み込み、頭の横にキスをして、「ブラボー!ブラボー!」と咆哮するシーンが見られた。
この夜、パレスに様々な問題をもたらし、トッテナムには多くの答えをもたらしたヒルは、スパーズに来てからようやくその実力の片鱗を見せることができた。
彼はスパーズの好機の全てに関わり、4つのゴールのうち3つで大きな役割を果たした。
まず、ケインの最初のゴールのビルドアップでは、ソンのパスを受けて、ジョエル・ウォードをかわし、イヴァン・ペリシッチにボールを送り、その直後の2ゴール目では、ディフェンダー2人の間を通してケインに鋭いパスを送り、自身初のプレミアリーグでのアシストを記録した。さらに、4ゴール目の場面でも、ピッチを駆け上がり、ケインにボールを渡して、そこからソンのゴールが生まれている。
ヒルは高いフィットネス・レベルを誇る選手であり、水曜日の夜も決してあきらめずに走り続けた。ボールを奪われると(それは今でも頻繁にあることだが)、すぐに立ち直り、ボールを奪い返そうと動きだした。
先制ゴールに絡んだことで得た自信は大きな助けとなり、それ以降、ボールを失うことはほとんどなく、自分のタッチや相手をすり抜けて突破する能力に自信を持っていた。
彼の肉体は強化されるだろうし、現在の体格でもルカ・モドリッチが初めてイングランドに来たときと変わらない。加入当初、現在のヒルよりも年長だったクロアチア人のモドリッチは、スパーズで適応し、そこから世界最高の選手の一人となった。