プレッシャーをかけるコンテ
トッテナムの医療スタッフは、アントニオ・コンテが欠場した選手のリストと同時に、彼らにスポットライトを当てることに苛立っているだろう。
コンテはジョゼ・モウリーニョと同じように、どのクラブでもメディカル部門にプレッシャーをかけたがる気質がある。いつ選手が戻ってきてほしいかを明言し、もし戻ってこなければ、そのフラストレーションは公の場で放出されるのだ。
トッテナムでは、選手が当初の予想よりもはるかに長い間欠場してしまう歴史を持つクラブであるため、そのような言動はややこしい事態を招く。
オリヴァー・スキップは2020年10月から患っていた骨盤の問題で昨年はシーズンの半分を棒に振り、ジャフェト・タンガンガは膝の問題を頻発させており、かつてエリク・ラメラは股関節の問題で13ヶ月間も離脱したという悪名高いエピソードがある。
スパーズがフットボール界で唯一、長期負傷や、元々の負傷とは別の問題が生まれてしまうことに対処しているというわけではない。ただ、選手の負傷に復帰時期を設けることは、さらなるフラストレーションを招くだけであることが多いのだ。
マウリシオ・ポチェッティーノはかつて、トビー・アルデルヴァイレルトがあるケガから復帰しないことにいら立ち、従前に復帰時期を公言していたのに、二度と復帰日を明かさないと誓い、その時点からほとんどその言葉通りになってしまった。
今後、コンテは復帰時期を予測することを控える可能性が低く、それは最近の数週間だけで、ロドリゴ・ベンタンクールとデヤン・クルゼフスキは、彼が期待していたよりも長く時間を欠場することからも導かれそうだ。
もっとも最近のメディカル部門への牽制発言として、コンテは10日後のノースロンドン・ダービーで完全にフィットしたチーム戦力を起用できることを期待すると宣言した。
「今日は重要な勝利だ。おっしゃる通り、土曜日のFAカップの後は、アーセナルとマンチェスター・シティという、このプレミアリーグのタイトル争いをする2チームと対戦することが決まっている。ここで良い勝利を飾って、その先に挑めることは本当に重要だ」
「私の希望は、重要な選手についてだが、この期間に負傷している選手たちを回復させることだ。この10日間、次のアーセナル戦までにはすべての選手が出場できるようになることを望んでいる。リシャルリソン、ベンタンクール、クルゼフスキ、そしてビスマは出場停止だ」
