試合後、ソンにハグをしたスパーズのボスは、今シーズンの調子の悪さをどうにかしようと努力していることを認めた。
「彼は繊細な選手で、今シーズンのように多くのゴールを決められないと少し苦しんでしまうかもしれない選手だが、このような時期を経ることでより強いキャラクターなれると思うし良いことだとも思うよ」
「我々にとって重要な選手であることを彼もよく知っているし、どの試合でも彼を頼りにしていることをよく分かっている。今回、ゴールできたことは彼にとっても、我々にとっても本当に重要なことで、これからも続けていかなければならない」
また、ケインは、攻撃のパートナーについて次のように語った。
「ソニーのゴールは本当に嬉しいよ。彼は舞台裏で、そして毎試合、本当に懸命に働いてきたんだ。時には、攻撃的な選手として、自分の道を進むためにちょっとした運が必要なこともあるからね」
「努力を重ね今回はチャンスをモノにできて良かったし、ネットに突き刺さるのを見れて素晴らしかったね。これで彼が自信を取り戻してくれることを願っているよ。彼は僕らにとって本当に重要な選手だし、今シーズンに何か重要なことを成し遂げたいなら、彼が必要なんだ」
スパーズはまた、後半に2ゴールを決め、ドハティとソンのゴールのビルドアップにおいて2本の重要なパスを出したケインを必要としているのだろう。
最初のゴールは、ペリシッチのクロスから、ファーポストでヘディング・シュートを決めた。ケインの2ゴール目は、ヒルの速いパスを本能的にコントロールし、左ポストの内側でゴールしたものだった。
そしてドハティのゴールに繋がったなソンへのスルーパスの場面での彼の強さ、コントロールは目を見張るものがあった。4ゴール目につながるフリックオンと浮き球パスは、まさにパレスのディフェンスを翻弄するものだった。

次々と新たな記録を塗り替えている29歳のケインのプレミアリーグ通算出場試合数は、スパーズで297試合、ノリッジで3試合となった。この2ゴールにより、ケインはプレミアリーグ通算198ゴールとなり、「300試合出場でのゴール数」においてこれまで196ゴールを記録していた挙げていたアラン・シアラーを抜いてトップに立った。