コンテは、ルーカスが腱の炎症の問題を抱えていることに触れなかったが、ここに大きな示唆がある。
元スパーズ・アカデミーのマーカス・エドワーズとのリンクは移籍マーケットの現在の段階でかなり的外れだと思われるが、スパーズは今月、攻撃的な選手の獲得を狙っているだろう。
この24歳のフォワードは、ポルトガルのスポルティングで頭角を現し、さらにチャンピオンズリーグでも名をあげてており、スパーズ戦でのゴールを含めて今シーズンは24試合で9ゴール、9アシストを記録している。
しかし、印象的ではあるものの、170cmのエドワーズは、コンテのスタイルの選手としての条件を満たしていない。また、アカデミー時代のスパーズでも批判され、今シーズンにスポルティングのルーベン・アモリム監督にも言及された、トレーニングに臨む姿勢の一貫性のなさは、コンテにとって好ましいものではないだろう。
スポルティングがチャンピオンズリーグでスパーズを迎え撃つ前、アモリムはエドワーズを賞賛しながら、こう語った。
「彼には多くの才能がある。彼はもっともっと良くなることができる。イングランド代表になることだってできる。彼はもっとトレーニングに集中しなければならないし、トレーニングにまつわるすべてのことに集中しなければならない」
「フットボールは試合だけでなく、その間にあるすべてのものだ。私は彼をとても信頼している。彼が大きく成長できることも知っている。彼にはまだ長い道のりがあるが、彼と契約したことは素晴らしいビジネスだったと思う」
エドワーズにスパーズに帰ってくる合理的な理由を考えるとすれば、彼のホームグロウンであることや、スパーズが現在、約45%の買戻条項を有しているため減額した移籍金で彼を獲得できることだろう。
しかし、エドワーズ自身がスポルティングのレギュラーとしての地位を確立しているが、トッテナムにやってきて5番目か6番目のアタッカーになることを望む理由を見つけるのは難しい。
さらにエドワーズのスポルティングのチームメイトであるペドロ・ポロは、スパーズにとって興味のある補強ターゲットだが、コンテのウイングバックの要求を、特にフィジカル面で満たしているかどうかの懸念もあるようだ。
この23歳のスペイン人はスポルティングで傑出したシーズンを送っているが、アモリムは獲得しようとするクラブは4000万ポンドの移籍金条項を支払う必要があると明言している。
現在、スパーズには3人の右ウイングバックがおり、少なくとも1人を放出する必要があるが、エメルソン・ロイヤルへの他クラブからの獲得オファーが予想されている。
マット・ドハティは、最近のシーズンの中断中に行われた親善試合3試合で4ゴールを挙げ、セルハースト・パークでは、試合後にコンテが「このアイルランド人はスパーズのトップスコアラーだ」と冗談を言うほど、絶好のタイミングで勢いと体調を取り戻しつつある。