スパーズ・ファンへの手紙 – デヤン・クルゼフスキ

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返事が来た!会話が始まった。始まりはあっという間だったけど、その女の子がのちの妻である。エルディナはかつてブロンマポジカルナでキャプテンを務め、背番号10を着ていた信じられないほどの選手だった。僕らはもう4年間も一緒にいる。僕らの出会いは、僕にとって今でも奇跡なんだ。

本当の人生を、脚本に書くことは誰にもできない。

ユベントス在籍中は、レジェンドたちから学ぶ機会があった。僕がズラタンと知り合いになったのは、39歳でスウェーデン代表に復帰した時だった。そのとき彼はこう言った。

「おい、お前らにとって俺はナイスすぎるな。ミランの俺に会いにこい」

ある日彼の家を訪ねると、1日7時間トレーニングしていると言われるまで、その彼の言葉の意味が分からなかった。7時間だ!その男は現在42歳だが、今でも動物のようにトレーニングしている自分の写真や動画をSNSに投稿している。一体何のためにトレーニングに励むのか?誰も知らない。彼はただのズラタンだ。

そしてクリスティアーノ?なんて奴だ、まったく。トレーニングの後、誰もがスマホをタップするのに、彼だけは違った。これ以上、目指すべき勲章が何も残っていないにもかかわらず、どれほどハードに取り組んで、どれほど貪欲だったかを知ることになった。正直に言うと、僕はチームメイトにお願いをするタイプではなかったが、クリスティアーノにユニフォームにサインをしてもらい、それを母に渡した。

その5年前に、僕はスウェーデンに戻り、普通の仕事に就こうと話していた。その時、僕は史上最高の選手とプレーしていたんだ。

普通の人間でも夢は叶うんだよ。

ユベントスで失敗したという気持ちは分かる。そうだね、僕が2つのトロフィーを獲得し、2度の決勝に出場し、そのうちの1試合でゴールとアシストを古巣のアタランタ相手に決めたときに、こう言うのは奇妙なことだ。でも、あの半年間が大変だったのも事実だ。スパーズに行くことを決めたとき、あの負のスパイラルから抜け出す方法がわからなかった。

「オワタ、デキ…。オワタよ…」

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