今シーズン、ソン・フンミンはトッテナムが必要とするときに何度もチームに貢献してきたが、土曜日はセンターフォワードの役割で苦戦を強いられた。ボールに触れたのはわずか26回で、枠内シュートも、ドリブルでの前進も1度も記録できなかった。
周りの選手が徹底マークされる中、ロングボールを収められないソンにポステコグルーは自陣に戻ってヴィカーリオや守備陣のパスの選択肢に加わらせることが多かったが、そこではソンの強みを発揮できなかった。ゴールに背を向けてプレーする能力について、近年改善されてはきたが、ソンはチームが攻撃に転じるための強力なホールド・アップ・ストライカーではなく、自らがボールの受け手として推進力を発揮し、ゴールに向かう役割に適している。
ソンのプレーはあまりにも低調だったが、それは決して彼だけではなかった。ポステコグルーは3️枚替えの1人として、わずか58分でソンをベンチに戻した。そのときの韓国人の厳粛な表情がすべてを物語っていた。
最近のチームのパフォーマンスを考えると、昨夏、ハリー・ケインの代わりに本職ストライカーを獲得しないという決定の不可解さが増している。ポステコグルーはリシャルリソンにその役割を果たすチャンスを与えようと、昨シーズンは怪我で11試合を欠場し、今シーズンもこれまでに7試合を欠場しているアタッカーに大きな希望を託すことになった。
実際のところ、このブラジル人は本職のストライカーではない。今シーズン、11ゴールを記録したリシャルリソンは、ゴール・スコアラーとしての名声を得たことはないのだ。26歳のブラジル人はターゲットマンとして機能する身体能力を持っているが、スパーズは守備や攻撃のセットプレーで彼の空中での存在感を失っている。
アレホ・ベリスは夏にトッテナムが補強した唯一のストライカーで、セビージャにローン移籍するまで途中出場で数分間プレーしたが、最近はスペインでベンチが定位置となってしまっている。
スパーズは夏にストライカーの獲得を目指しているが、ケインのバイエルン行きを許した決断の代償を支払っているように感じられる。
今シーズンのスパーズのゴールはチーム内で共有されているが、ポステコグルーがイサクを見れば、本職ストライカーがトッテナムにいて、ゴールを量産してくれたらどうなっていたかを思い知らされたはずだ。
このスウェーデン人は今シーズンの34試合で21ゴールを決めており、プレミアリーグでは24試合中17ゴールを記録し、21ゴール目はブルーノ・ギマランイスからのシンプルなラインをブレイクするパスから生まれた。
トッテナムの守備が非常にオープンだったので、イサクはニューカッスル陣内から走り始め、オフサイド・トラップを無効化し、ヴィカーリオが飛び出さずにゴールの方に戻ることを決めたため、特に妨害やチャレンジを受けることなくゴールに向かって走り続け、このストライカーはまたもゴールという贈り物をありがたく受け取った。
