その3人はいずれも、今回、栄光に身を包むことはなかった。試合終了のホイッスルの後、ポステコグルーはダン・バーンと揉めていたロメロを引き離さなければならなかったが、アルゼンチン人はそれを快く思わなかった。ただ今回のパフォーマンスは、1年前の同スタジアムでの惨敗よりも、1ヶ月前のクレイヴン・コテージでのパフォーマンスに近いものだった。
試合後にマディソンはコメントした。
「大変な一日だったし、本当にひどい一日だったよ。これほどひどいスコアの後で、試合を評価したり話しをするのも難しいね。ピッチの上で本当に最悪の一日になってしまった。僕らはしっかりと振り返って、どこが悪かったのかを確認し、気を取り直して再び出発しなければならないよ」
「僕らも、ファンと同じように残念に思っているんだ。僕らは手を上げて、ここまで駆けつけてくれたファンに謝罪することしかできないよ。僕らのこのパフォーマンスの後でも、彼らはまだ僕らに拍手をおくってくれたんだ。ファンに拍手で気持ちを伝えにいったけど、そこで拍手を返してくれるとは期待していなかったから、僕らを応援してくれるファンには感謝している」
「でも、今日彼らにこんなパフォーマンスを見せてしまって申し訳ないし、僕らは十分に力を発揮できなかったので、それを受け入れなければならない。まず鏡を見て、自分たち力不足だったことを把握することからだね」
「これはまぐれではないし、相手がただ幸運なゴールを決めたわけでもなかったんだ。今日の僕らは男として十分ではなかった。だから、本来の自分を取り戻すために厳しく自分に言い聞かせる必要がある。悲しみの時間もあるだろうけど、それを乗り越えてすぐにスイッチを入れて、どこが間違っていたのかを見直して、もう一度やり直さなければならないんだ。これからプレミアリーグは佳境を迎え、大きな試合が控えているからね」
昨夏、ポステコグルーがクラブにやってきた際、チームとクラブ全体が彼の全く異なるやり方に適応するため、多くの痛みを伴うだろうという警告を携えていた。
