パスの選択肢がなく、ボールを後ろに回すプレーが続いてしまうと、相手を自軍に招き入れることになり戦局は信じられないほど困難になる。
土曜日の試合でのトッテナム全体のパス成功率の数値は高く、アタッカーの中には90パーセントを超えた選手もいた。それは良いことだと思うかもしれないが、単にポステコグルーの選手たちが短く安全なパスに終始していたことを示しているだけだ。
試合後、ジェームズ・マディソンは次のように語った。
「ここ(セント・ジェームズ・パーク)でプレーしたことがあれば、どんな試合になるかは分かってるよ」
「それでも僕らはちょっとびっくりしてしまったと思う。ただお粗末なミスだったんだけど、もっと勇敢にボールを持って前に向かってプレーしなきゃいけなかった。安易に後ろにパスを出すという選択肢を選びすぎたんだ。それだとプレッシャーを招くだけだからね」
「0-0の時点で活かせるスペースがあると感じたんだ。選手の立場で試合中にライン間やワイドのエリアのスペースがあったと感じたけど、僕らはそれを活かすことができず、あまりに安全なプレーをしてしまった。ラインを突破するパスを十分に送れなかったので、そのツケが回ったんだと思うよ」
しかし、ポステコグルーに非がないわけではない。わずか6日前のノッティンガム・フォレスト戦では、序盤のパフォーマンスの低迷に対して素早く手を打ち、ハーフタイムの交代策が功を奏したが、今回はスパーズがプレッシャーに萎縮するのをただ見守っているだけだった。