元旦に行われたプレミアリーグのアストンヴィラ戦に2-0で敗れたトッテナム・ホットスパーのトーキング・ポイントを紹介する。
Football London/Alasdair Gold
ハッピーではないニューイヤーの幕開け
このところのトッテナム・ホットスパーは一筋縄ではいっていないので、この元旦の試合は常にN17で不吉なことが起こってしまう可能性が高かった。
2023年の初日、ホームでの惨敗、アタッカーが一人もいないベンチ、「クラブから出て行け」というダニエル・レヴィ会長への罵声、そして試合後にアントニオ・コンテはスパーズの今シーズンは酷いものになると自身が言っていたことをここで繰り返しながらやや偽善的な長い言葉を投げつけていた。
試合後のコンテの見当違いな選手への賞賛にもかかわらず、実際のピッチの上では今シーズンのトッテナムの中でも最も惨めなプレーとなった。
「パフォーマンスについてだが、良いパフォーマンスだったのでがっかりはしていないよ。試合開始から最後まで、適切なコミットメントと適切なプレーの強度、3ポイントを獲得するための適切な貪欲さで、デュエルに勝ち、ハイプレスを仕掛け、走る姿勢が見られたね」
「少しばかりフットボールというのは奇妙なものなんだ。前半はゲームを支配していたにもかかわらず、相手が11人の選手で深く守っていたので得点するチャンスがなかった。後半も同じような展開になったが、またもや失点してしまった。この時期は、失点に対してあまりラッキーとは言えないね」
「あのゴールが状況を変え、選手の気持ちを変え、相手チームに自信を持たせたと思う。というのも、前半はあれだけずっと頑張っていたのに、先制されて1-0となるのはあまりにも理不尽だったからだ」
「また別の日に別のさいをすれば、我々は良い結果が出せたであろう。今日の我々は上手くいかなかった。1点差をつけられ、そこかでゴールを決めて勝つことが期待されたことで、嫌な雰囲気になってしまった。そうなってしまうと、感情的に何らかの代償支払うことになるんだよ」
スパーズは貧弱で、その走る姿勢を褒めても的外れだ。ヴィラの13本のシュートに対し、スパーズはわずか6本のシュートを放ち、そのうちの枠内シュートは2本だけだった。また、ゴールキーパーのKロビン・オルセンは、そのキャリアで最も簡単な午後を過ごしたかもしれない。
トッテナムはシュートを打つのに苦労していたが、もし10試合連続で相手に先制を許すようなら、少なくとも別のゴールのネットにシュートを突き刺すことができるようにならなければならない。今回のスパーズは本当にそれができるようには見えなかったし、コンテはゲームプランがなかったように見えた、あるいは深い守備ラインを敷く相手チームを攻撃する方法を見いだせなかったスパーズの責任を負わなければならない。
1月の移籍マーケットで動きがなければ、コンテの背後に多くのトッテナム・ファンが付くはずだが、彼のチームの見るからに痛々しいパフォーマンスを見れば見るほど、彼自身への手腕と共に、実際に選手たちを指導して成長させているのかどうかに注目が集まるだろう。「アントニオ、アントニオ」という声がホームのファンの間で最後に聞かれたのは、もうしばらく前のことだ。