ダニエル・レヴィの居心地の悪い瞬間と、アントニオ・コンテの偽善的なトッテナムへの要求

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トッテナムのヘッドコーチは、より低い補強費のクラブでプレーする選手との巨額の投資を行うクラブの選手とのクオリティの違いについて問われ、BBCラジオ5ライブで語った。

「クラブは私が考えていることをよく分かっている。それがポジティブなのかネガティブなのか分からないが、私は真実を話すのが好きだ。嘘も良い嘘もつくのは好きではないんだよ」

「だから今シーズンの初めに、今シーズンは本当に難しいものになるから注意してほしいと言ったんだ。我々はまだ優れたチームの土台を持てていない。だからチームの土台を作り続けているんだ」

「その土台を築くまで私は待たなければならないし、我々は待たなければならない。12~13人の信頼できる屈強な選手たち、そして若い選手たちでこの土台を築き、この状況を発展させ、向上させようとしている」

「それから毎シーズン、1人か2人の選手、それも重要な選手、クオリティの高い選手を補強する用意をしなければいけない。こうしてお金を使うことで、チーム戦力のクオリティを高めることができる。そうでなく、7人の選手に6,000万ポンドを使うということは、選手一人に1,000万ポンドくらい使っていることになる。通常、それだけのお金をかけるとなると、選手のレベルは中程度になるのか?あるいは、若い選手を獲得して育つのを待たねばならない」

「マンチェスター・ユナイテッドが大金を投じて、すでに重要な選手を獲得し、さらに他の選手も投入したのだから、今のレベルはとても高く、レベルアップしている。チェルシーも同じ、マンチェスター・シティも同じ、アーセナルも同じだ。もし5000万ポンドや6000万ポンドで(複数の選手を)補強したら、他のクラブはバズーカ砲を持っているのに、こちらは比較的小さな銃しか持っていない状況になるんだ」

コンテが他クラブの出費について言っていることは正しいが、彼はトッテナムが昨夏の移籍マーケットでリシャルリソンを6000万ポンドで獲得したことを忘れている。

また、スパーズのノースロンドンのライバルであるアーセナルが今シーズン、まだ成長途上の若い選手で構成されたチーム戦力で成功したことは、コンテの「できあがった選手で構成されたチーム戦力だけが成功できる」という信念を反証するものだが、これについてコンテは、ミケル・アルテタが現在のチーム戦力を作るために必要な時間を与えられたと反論するだろう。

もうひとつの問題は、コンテが「私は」「我々は」待つしかないのだと、人々がこのプロセスに忍耐を持つべきであることを説き、ファンやメディアがその考えを共有しないことに全く困惑しているように見える一方で、彼自身が説いているその「忍耐」を見せようという気配を全く見せないことである。

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