コンテは、スパーズが連戦続きのため、ピッチ上で戦術的なトレーニングをする時間が十分になかったと明かしたが、ダイアーは最もその影響を受けているように見える。昨シーズンも今シーズンも、コンテのもとで最も安定したプレーを見せた選手の一人であったが、最近では、かつてのようなミスを犯しがちなパフォーマンスに戻ってしまっている。
ワールドカップはダイアーに休息を与え、環境を変えて自信を取り戻させ、その後のスパーズでの日々に弾みをつけてくれることだろう。
同じことが60分にクレマン・ラングレに代わってピッチに入ったダビンソン・サンチェスにも言える。
この交代にファンは驚き、ロドリゴがサンチェスをかわして正確なシュートをゴール下の隅に決めたときには、なおさら驚いた。
しかし、サンチェスはその後、非常に良いプレーを見せ、自陣と敵陣でタイミングの良いチャレンジを見せ、攻撃面ではあまり好評を得ていないこの大型センターバックは、前線の選手の攻撃のサポートにもこなし、クルゼフスキの指示でケインへの素晴らしいボールを送り、勝ち越しゴールにつながる動きの起点となった。

1月補強の2人が示す高み
アントニオ・コンテは、デヤン・クルゼフスキとリシャルリソンをハリー・ケインとの3トップで起用することができ、攻撃の選択肢が一新されたことを喜んでいる。
リシャルリソンが彼のトレードマークのエネルギーと闘争心を発揮する一方で、クルゼフスキはトッテナムがなぜ彼の離脱を惜しんでいたのかの理由を再び示した。
この22歳は2ゴール目と4ゴール目に絡み、決勝ゴールの場面ではアシストを記録して、プレミアリーグ27試合で19ゴール(13アシスト、6ゴール)に絡む貢献を示している。
クルゼフスキは、その動きとドリブルで何度もチャンスも演出し、ケインの素早いスローイングで自ら突破してシュートし、イラン・メリエがセーブする場面もあった。
また、スパーズの決勝ゴールの起点となったプレーでは、サンチェスのパスの出しどころについて、声を荒げて指示を出していた。