水曜日の夜に行われたスパーズとチームKリーグとの試合は、200万人がオンラインでストリーミング視聴し、韓国史上最大のストリーミング・スポーツイベントとなった。セビージャとの試合も同様の数字になると予想されていた。
スパーズが試合をした2つのスタジアムでは、合計108,000人が観戦した。ソウル・ワールドカップ・スタジアムのチケット6万4000枚は25分で、水原の4万4000枚は20分で売り切れた。
土曜日の試合会場では、スパーズのスポンサーであるAIAが、スカーフや帽子が当たる特典を用意したイベントを開催し、500人が1時間ほど行列を作って、ソンを含む選手の切り抜きと写真を撮っていた。
この国のソニー・マニアには驚かされる。この2つの効果を目の当たりにした人々は、ソンはアジアにおいて、デビッド・ベッカムが世界的なアイコンとして絶頂期にあったときよりも大きなブランドになっていると信じている。
スパーズの最高財務責任者であるボストン出身のトッド・クラインは、クラブとともに韓国ツアーに参加し、NFLやAEGでの経験を生かして、韓国でのクラブの目覚しい人気を最大限に引き出し、ソンだけでなく、今後何十年もクラブを追いかけるファン世代を生み出すきっかけとなるようなイベントを実現した。
トッテナム・ホットスパー・スタジアムのクラブ・ショップでは、1試合に700枚の「Son」の背番号「7」ユニフォームが売れている、韓国のファンがソンにしか関心がないのだとすれば、クラブにとってひどい仕打ちである。
スパーズの選手たちが韓国で目撃されたときや、水原ワールドカップ・スタジアムでのチャントからは、ソンのチームメイトたちの人気も、世界中でトッテナムのホームゲームが隔週で開催可能であることがわかるだろう。
韓国のトッテナム・ホットスパー・オフィシャル・サポーターズクラブは、ファンに涼をとらせるためにうちわを配っていた。片面にはアントニオ・コンテの顔、もう片面にはクラブのチャントの歌詞が描かれていた。
空港でチームを出迎えたファンたちは、オリヴァー・スキップがノリッジにローン移籍していたときのユニフォームを持参していたり、「Cuti Cutie」と背中にネームを入れたユニフォームでロメロにサインを求めたりしていた。ソンの圧倒的な人気を背景に、スパーズの人気が永遠のレガシーとなり得ることをこれらは示している。