ジェド・スペンスの加入発表の遅れ、コンテの奇妙なタイミングでのコンバート、韓国ツアーがもたらした莫大な経済効果

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韓国ツアーがもたらす莫大な収益

トッテナムの韓国ツアーは7日間しかなかったが、その影響は今後何年も続くころだろう。

選手、コーチングスタッフ、フィットネススタッフ、メディカル・スポーツサイエンスチーム、ソーシャルメディア、コミュニケーション、マーケティングスタッフ、グローバルコーチ、そしてクラブ上層部の様々なメンバーを含むクラブの総勢107名が、今回ソウルに赴いたのだ。しかも宿泊先は韓国でも指折りの高級ホテルである。

しかし、スパーズがクーパン・シリーズに参加し、このツアーに参加することで、韓国での1週間から得られる直接的、長期的な経済的利益に比べれば、発生する費用はごくわずかである。

そのカギを握るのが、ソン・フンミンだ。韓国代表のキャプテンであるソン・フンミンのように、一人の男が一国の全国民を魅了するということはどんなものなのかは、過小評価されがちである。彼は韓国における完璧なロールモデルであり、世界で最も才能のある選手の一人であり、何百万人もの韓国人がプレミアリーグでゴールデンブーツを獲得したこの男を崇拝しているのである。ソン・フンミンはまさに国民的英雄なのだ。

空港では何百人もの人々が、コンテやケインらが到着したときにソンが出迎えるのを見て歓声を上げ、1週間後にソンがスパーズの一行とが一緒に出発するときも同じように歓声を上げた。K-POPのスターたちが、スパーズが開催したイベントや宿泊するホテルにやってきて、ソンと一緒に写真を撮ろうとした。しかし、それも氷山の一角に過ぎない。

スパーズは、韓国で最も注目され、最も支持されている海外クラブである。韓国の人口は5100万人だが、そのうち1200万人がトッテナム・ファンだと言われている。

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