トッテナム・ホットスパーの会長とカタール・スポーツ・インベストメントのトップが先週ロンドンで会談したことが、多くの話題を提供している。
Football London/Alasdair Gold
トッテナムのダニエル・レヴィ会長とカタール・スポーツ・インベストメント(QSI)のナーセル・アルヘライフィ代表が、先週、ロンドンのホテルで会談し、クラブへの出資などについて話し合われたと、football.londonは理解している。なお、クラブは断固としてこの情報を否定している。
スパーズのダニエル・レヴィとQSIの会長でPSGのオーナーでもあるナーセル・アルヘライフィは、欧州クラブ協会(ECA)を通じてだけでなく、移籍マーケットでも何度も取引をしている旧知の仲である。この2人は、同じ時期に同じ都市にいる時は必ず会うと言われている。
先月ドーハで行われたECAの理事会でも2人は接見しているが、そのレヴィのカタール滞在中に投資の話が出たとは思われない。
しかし、先週ロンドンのホテルで行われた会談では、さまざまな話題の中からスパーズへの出資の可能性が持ち上がったとみられている。
2つのクラブのトップが顔を合わせて行われた会談の主なトピックの一つは、UEFAと2024年以降のチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、カンファレンスリーグといったクラブの大会のメディア権利販売プロセスを担い、クラブのための収入源を高めることを目的としたUEFAとECAの間の新しいジョイント・ベンチャーについてだとfootball.londonは理解している。
また、ワールドカップの後の2回目の会談なった今回は、QSIがスパーズに投資する可能性についても話し合われたが、まだ初期の段階であることが判明している。
PSGを所有し、最近ではポルトガルのブラガの23%の株式を取得したQSIは、カタールでのワールドカップからそのアプローチを変えようとしており、スポーツへの投資と野心を大幅に増やすという観点から、フットボール界のさまざまな主要クラブとミーティングを行ってきた。
特にプレミアリーグに狙いを定めているが、欧州フットボール界の規制により、QSIはPSG以外のクラブの支配的な株数を取得することはできないだろう。
先週のミーティングではトッテナム・ホットスパー・スタジアムの命名権に関してのものではなく、そもそもQSIは投資会社であって企業名を宣伝するものがないため、そのような商談は行われなかったとfootball.londonは理解している。
潜在的な投資をめぐる当事者間の話し合いが何かにつながるという兆候は今のところなく、今後、他のクラブもフットボールへの投資に意欲を持つQSIとの関係が取り沙汰されることになるかもしれない。一方で、スパーズにもクラブへの投資について他の投資グループと会談を持っていたといういくつかの情報がある。
なお、トッテナムは「QSIとクラブへの出資について話し合いが持たれたという指摘は事実無根である」と、強く表明し続けている。