ジェド・スペンスの加入発表の遅れ、コンテの奇妙なタイミングでのコンバート、韓国ツアーがもたらした莫大な経済効果

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ミドルズブラからの移籍は、この夏すでに獲得した5人の新戦力よりも、クラブの通常の移籍方針に合っている。これまでの5人は皆、トップレベルの即戦力であり、コンテが直々に求めていたタイプの選手である。

21歳のスペンスは、まだプレミアリーグの試合に出場したことがなく、かつてのスパーズの移籍方針に合致するタイプの選手である。若く、英国人で、ギャンブル性を抑えてつつ将来的に大きな移籍金を得る可能性が高い。

移籍金は当初1250万ポンドで、さらに750万ポンドが出来高として追加される可能性があり、すべての関係者にとって良い取引であり、スパーズで減少しているホームグロウン(協会育成枠)の数を増やすものである。スパーズのフットボール担当マネージング・ディレクターであるファビオ・パラティチは、スペンスを実際に視察して、コンテのチーム戦力への適性を判断した。

コンテはスペンスの技術、パワー、高さ、スピードといった特性を高く評価するだろうし、トッテナムへの移籍騒動の段階では未知数かもしれないが、イタリア人指揮官の選手の能力を向上させる才能は、昨シーズン、スペンスがノッティンガム・フォレストで輝いたウィングバックの役割からも、最大のサプライズになるかもしれない。

少し前まで、スパーズはカイル・ウォーカーとダニー・ローズのイングランド人ペアでヨーロッパ最高の両翼を擁していたが、スペンスの加入によってライアン・セセニョンと共にU-21イングランド代表の両翼を揃えることになり、いずれかつての成功を再現したいと望んでいることだろう。

ペリシッチはセセニョンにとって完璧なお手本になるだろうし、ドハティの多才さ、ウイングバックとしての能力、さらには移籍マーケットでの価値の低さは、エメルソンよりもクラブに残る可能性が高いと見ることができる。 特にルーカスをコンバートするというコンテの突然のアイデアによって、現時点で右サイドのオプションが多くなりすぎてしまった。

ファビオ
ファビオ

エメルソンが余剰戦力になるだけじゃなく、ルーカスのコンバートによってアタッカー陣が手薄になるので、新たな補強やブライアン・ヒルの抜擢の可能性にも注目したいね。

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