アントニオ・コンテが怒ったブライアン・ヒルとのやり取りとトッテナムのチーム戦力への要求の問題点

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Football London/Alasdair Gold

火曜日夜にドイツで行われ0-0のドローで終わったチャンピオンズリーグ、アイントラフト・フランクフルト戦でのトッテナム・ホットスパーのトピック。

アントニオ・コンテのキャリアを追っている人たちは、どのクラブでも必ず、彼が就任時に引き継いだチーム戦力よりも強化されたチーム戦力が必要であることを公言するのを知っている。

しかし、トッテナムのチーム戦力に関しては、戦力の厚さについて話すこともある一方で、コンテの実際の行動は「厚さ(量)」よりも「質」を重視していることを示唆している。確かに、夏の移籍マーケットでもっと多くの取引を成立させることができたはずだが、外から見ると、現時点での問題は先発メンバーをローテーションしていないにもかかわらず、プレー時間を与えない選手の補強を要求していたように見えることだ。

スパーズの移籍を司るマネージング・ディレクターのファビオ・パラティチ、パフォーマンス・ディレクターのグレタル・ステインソン、そしてフットボール戦略責任者のアンディ・スコールディングは、このドイツでの試合のキックオフ前にピッチに立ち、アイントラハト・フランクフルトのスポーツディレクターを務めるベン・マンガに話を聞いていた。ステインソンは7月に、スコーディングは8月に、パラティチによるクラブ内の組織とスカウティング・ネットワークの大改革の一環として、スパーズに加わった。

この3人は、夏に6人の新戦力を補強し、さらに来夏には7人目のデスティニー・ウドギが加入する取引を成立させたが、シーズンが始まってからコンテはその半分の戦力しか使っていないことに注目したに違いない。

コンテが繰り返し発していた、昨シーズンの終盤戦では12〜13人の実績がある選手しかいなかったという状況から、そのチーム戦力はすべてのポジションに2人の選手を配置できるほどに強化された。しかし、43日間で13試合というこの狂気の過密日程に突入し、ローテーションが必要だという話を本人がしているにもかかわらず、コンテは72時間前にアーセナル戦に挑んだときと同じスタメンを選出している。

「昨シーズンはチャンピオンズリーグに出場するという、クラブにとって大きな成果を上げることができたと思う。昨シーズンはたった12~13人の選手でシーズンを終えたんだ。私は常々、『カンファレンスリーグで敗退となり、プレミアリーグ一本に専念できたのは幸運だったのかもしれない』と言っている」

「昨シーズンは、2つの大会に立ち向かうことができなかったんだ。今は一歩一歩、忍耐強く、時間をかけて、チャンピオンズリーグのような大会に臨むために重要なチーム戦力を作っていかなければならない。チャンピオンズリーグは、カンファレンスリーグやヨーロッパリーグとはまったく違うんだ。チャンピオンズリーグは常に大舞台であり、最高のメンバーで戦わなければならない」

「もし、『ローテーションを組みたい』と思っても、それは少し難しいんだよ。クラブは、我々(コーチ陣)が時間と忍耐を必要とし、一歩一歩前進していく必要があることをよく理解してくれてるんだ。良いレベルに到達するためにはもっと多くの移籍マーケットが必要だと話した。それは分かっている。同時に、我々は競争力を持ち、すべてをやり遂げたいと考えているよ」

「今日、私は交代でヒルを起用したが、ヒルは若い選手だ。すべての選手をチーム戦力として巻き込んでいかなければならないんだ。自分たちのベストを尽くすこと。そして、一歩一歩改善し、チームとして強くなっていかなければならない。我々には、プレミアリーグとチャンピオンズリーグという2つの大きな大会でプレーするという意思がある。世界で最も大きな大会の2つだよ。多くのエネルギーを失い、負傷で選手を失うのだから、本当に大きなチーム戦力が必要なんだ」

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