アンジ・ポステコグルー:フラム戦を控えての記者会見2

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来シーズンのシーズンチケットの価格を6パーセント値上げし、さらにシニア・コンセッション・シーズンチケットの新規入会を廃止する一方、現在このチケットを所有している66歳以上のファンの割引を縮小するというクラブの決定に、トッテナムのファンは不満を唱えている。

どのようなファンにスタジアムに来て欲しいかを問われたポステコグルーは次のように答えた。

「私はスパーズのサポーターにスタンドまで足を運んでほしいんだよ、相棒。誰でもいいわけじゃない。このフットボールクラブに情熱を持っている人たちに来て欲しいんだ。彼らの愛着をスタジアムに反映させたいんだ」

「サポーターには発言権があり、自分の気持ちを表現することが許されている。彼らはそれをスタジアムでも、街中の道でも訴えることができる。私は彼らがどのように行動すべきか、何を遵守すべきかを指図するつもりはないよ」

スパーズ・サポーターの中には、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでの試合の一回限りのチケットを入手して来場する「観光ファン」の数が増えていることについてソーシャル・メディアで不満を漏らす人もいる。ポステコグルーは、今日のプレミアリーグのクラブにとって最もシンプルな収益増のための計画は、そのような「観光ファン」や「プラスチック・ファン*」と呼ばれる人々に高価なチケットを販売することではないかと質問を受けた。

*プラスチック・ファン(plastic fan):直訳すると「偽物のファン」。成功しているチームだからという理由でファンになっているが、クラブの歴史や文化にまで親近感を持つことはない人たち。特に見下されるの、定期的に応援するチームを変える人たち。

子どもの頃、そして大人になってからもプレミアリーグを遠くオーストラリアの地から愛したポステコグルーにとって、どちらの言葉も耳ざわりの良い言葉ではないだろう。

「それは本当に厳しい言い方だね。そう思う理由を教えてあげよう。なぜなら私は地球の反対側から来たから、私はおそらく『プラスチック』で『観光ファン』だよ。フットボールに本当に情熱を持っていたし、もしプレミアリーグのスタジアムで観戦することができたのなら、そこは私にとって憧れの世界だった」

「だから、地球の反対側に住んでいるという理由だけで『プラスチック』とか『観光ファン』とレッテルを貼るのは公平ではないと思う。このフットボールクラブには世界中にサポーターがいる。英国全土にサポーターがいる。いつでも試合の観戦に来れるわけではないので、親切に迎え入れるべきだと思うよ」

「それが理由で彼らの情熱が少ないわけではないし、地球を半周するという犠牲を払ってでも来ようとしているファンに対して、そのように呼ぶのは本当に失礼だ。彼らが自分のフットボールクラブに対してどれほど情熱を持っているかは分からないのだろう。たとえばサポーター歴が2年だからといって、彼らが存在が損なわれるわけではないんだ」

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