アンジ・ポステコグルー:マンチェスター・シティ戦を控えての記者会見2

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「我々クラブの予算は違ったが、当時彼らが持っていた情報にアクセスでき、それで私に必要な補強ターゲットを伝えることができ、その舞台裏で優秀な人々と話すことができた。当時はそれが可能だったんだ」

「特に外国人選手の補強について意思決定をするためだったね。どの選手を連れてくるかということだ。その移籍ビジネスのなかで彼らがどのように機能したのか。今では世界は変わり、ほとんどのフットボール・クラブが同様の方法で選手の補強を行っているが、当時の私にとって、それは大きな衝撃だった」

ポステコグルーが率いる横浜F・マリノスは、2019年7月にプレシーズンの親善試合でグアルディオラ率いるマン・シティと対戦して3-1で敗れたが、この試合で世界で最も支配力の高いパスを主体としたマン・シティを相手に、58%のポゼッションを記録して観ている人たちを驚かせた。

「よく覚えているよ」

「いくつかの背景を説明する必要がある。彼らはプレシーズン中でしたが、我々はシーズン途中だったので、体調は良好だった。それが一つの背景の違いだ。我々はその試合に臨むにあたって『OK、マンチェスター・シティに勝つためにどう戦おうか』とも言えたし、『マンチェスター・シティに対していつも通りの自分たちのフットボールをして、どこまでできるか試してみよう』と言うこともできたんだ。もちろん、後者を選択したよ」

「私は選手たちに『行こう。ボールを保持し、プレスをかけろ。アグレッシブになれ。毎週やっていることをやって、どうなるか?6-0で負けたら、6-0で負けだ。だが、それで我々の実力を測れるんだ』と言ったね」

「我々は信念を持った選手たちとともにその試合を戦い抜いた。たとえ最高の相手だったとしてもね。選手たちは自分たちのプレーにとても満足していたよ。たとえ我々が3-1で負けたとしてもね。皆が試合を楽しんだ。その挑戦を楽しんだんだ」

「選手たちが痛手を負ったのは、ラヒーム(スターリング)が信じられないほどの選手だったからだ。選手たちはこれまで彼のような選手と対戦したことがなかったが、我々は本当に良いプレスを相手に何度か仕掛けて、プレッシャーをかけ、相手にミスをさせ、そして信じ抜いた。それが我々の唯一の戦い方だったんだ」

「当時の我々にとって、組織として『この道を続けよう。これが我々がなりたいチームの姿だ』と言える最適な取り組みが行われていた。その後、いくつか良い言葉を掛けられたが、その翌日には人々は先に進み、サーカス団は町を去り、私は横浜に残されたんだよ」

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