アンジ・ポステコグルー:ルートン・タウン戦を控えての記者会見

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VARの判定に関する音声が公開されて事態は収束しましたが、どう思いますか?

ちょっと変な状況だね。通常、何か重大なことが起こると、試合中にそれを感じることができるものだが、私は何も感じなかったし、あの試合中に何か重大なことが起こったという感覚を本当に持っていた人は誰もいなかったと思う。もしかしたら私は試合に集中していただけなのかもしれないが、私にはその感覚が分からなかったよ。

試合後、主審から声明が出されたと聞いたが、それでも(試合後の会見で)最初に受けた質問はそれに関するものではなかった。私が記者会見の席に着いたとき、皆さんがみんなでぶつぶつ言って私の話を聞いていなかったときに初めて、何か重要なことが起こっていることに気づいたんだ。そして、何が起こったのかがわかったよ。

明らかに、フットボールの試合中にあった重要なイベントだ。でも、私が何を言おうと、そのミスの恩恵を受けたのが我々だったという眼を通して見られるだろうし、確かに我々は恩恵を受けていたんだ。

実際のところ、リバプールが決めたゴールは正当だったが、取り消されたということだ。なぜ与えられないのかの原因を考えるわけだが、まず最初にそこに疑問に思うだろう。明らかに何かが破綻したんだよ。ただそれは品位の問題ではなく、規則の悪用でもなく、コミュニケーション上の誤り、間違い、エラーであり、それが結果的にリバプールに不利益を与えたわけだ。

これまでに一度も起こったことがないという点で、異例のことだと思う。しかし同時に、我々はテクノロジーに関してとにかく新しい領域にいるということで、これらのことに対処する方法には、多くの初めての事態を乗り越えていくことになるだろう。

私の考えでは、エラーや欠陥のないシステムが必要だが、試合に4時間ほど掛けて、すべての判定を説明するような別のルールでこの競技に変えていかない限り、そんなシステムは存在しないし、今後も生まれないと思うよ。

もしあなたが試合中にあの判定ミスに気づいていたら、ビエルサがしたようにリバプールにゴールを与えていたでしょうか?

繰り返しになるが、監督を務める者がこの種の問題の仲裁者になるべきだと私は思わない…。我々のフットボールクラブにはかなり重い責任があるが、我々はルールの管理者ではないんだ。私は、私の信念に基づいて、どこかのクラブを降格させてしあう可能性のある決定を下すつもりはないよ。

そのようなことが起こった瞬間、そのような(ビエルサのような)決断を私が下さなければならない立場にあったとして、誰かがその30秒以内に起こったことをすべて正確に私に説明してくれると言ってくれるとしたらね…でも、そんなことはできないだろう。それが本当に明らかな場合は別だが、今回のようにコミュニケーションを欠いていたとして、それがひどい間違いであったことは明らかだ。だがそれでも、簡単に説明できるものではなかっただろう。

もしも簡単に説明できるようなミスであれば、試合中にもっと大きな騒動があったと私は思うんだよ。

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