ダビンソン・サンチェスも同じ状況にあるが、最近のパフォーマンスでポステコグルーに感銘を与えており、そのスピードはオーストラリア人の敷くハイライン・ディフェンスにフィットしている。しかし、契約満了に近づいている彼は、ノースロンドンのクラブにとっていかなる他クラブからのオファーも魅力的なものとなるだろう。スパーズは以前、スパルタク・モスクワからの1200万ポンドのオファーを受け入れていたが、この選手本人を納得させるものではなかった。
ジャフェト・タンガンガにはプレミアリーグだけでなくイタリアからも獲得を狙うクラブがおり、ポステコグルーはこれら同ポジションの3人全員が同じ移籍マーケットに退団することを許可できるかどうか決断する必要がある。
もし退団を認めるとすれば、ロメロとファンデフェンをカバーする新しいセンターバックがもう1人とデイビスとフィリップスだけで十分なのか、それともあと2人の新戦力が必要なのかを決断しなければならない。アルフィー・ドリントンもアカデミーで好パフォーマンスを披露しており、将来有望視されている。
ミッドフィルダー
ミッドフィールドはポステコグルーが誰を退団させるかを見極めなければならないポジションであり、主にピエール・エミール・ホイヴィアを巡る選択が中心になる。
このデンマーク人はこれまでのところ先発メンバーから外されており、ブレントフォード戦では出番がなく、マンチェスター・ユナイテッド戦では最後の14分間に出場した。ホイヴィアとの契約は残り2年となっており、スパーズはここ数シーズンのプレミアリーグで最も安定した中盤の選手にふさわしい移籍金を得ることを望んでいると共に、残り契約が12ヶ月となる新たな所属選手を生み出したくないという思いを抱いている。
アトレティコ・マドリーはホイヴィアの獲得に関心を示しているが、財政的な問題にも直面しており、スパーズと移籍で合意するには、その点を考慮する必要があるため、おそらく当初はローン移籍となり、スパーズが相応の金額での買取義務を付けることを要求するだろう。
ポステコグルーは中盤にイヴ・ビスマ、パペ・マタル・サール、オリヴァー・スキップ、ジェームズ・マディソン、ジオバニ・ロチェルソといった戦力を擁している。さらにロドリゴ・ベンタンクールが復帰に近づいており、9月下旬には徐々にピッチに戻ることができる予定だが、 そこからウルグアイ人が完全なフィットネスを取り戻すには時間がかかるだろうと考えられている。
もしデンマーク人が去った場合、その代役としてスパーズはコナー・ギャラガーやCAA Baseのクライアントであるエベレチ・エゼなど、さまざまなタイプのミッドフィールダーの補強を検討することになるだろう。2人のイングランド代表は所属クラブと2025年までの契約があり、高額な移籍金が発生することになる。
モイセス・カイセドとロメオ・ラヴィアがチェルシーに加入したことでギャラガーのポジション争いは激化しているが、トッテナムに来たとしても状況は同様だろう。
クラブは国外でプレーする多くのミッドフィールダーにも目を向けているが、誰が退団するかによっては外国人選手の枠についても気にかける必要がある。
スパーズから退団が濃厚なのは、夏の間にポステコグルーの目に留まらなかったタンギ・エンドンベレだ。オーストラリア人指揮官は、その態度、適応力、時間管理の悪さによってエンドンベレの評価を落としたと理解されており、トルコやフランスのクラブからこの選手への関心が寄せられている。
若手ミッドフィールダーのハーヴェイ・ホワイトには背番号が与えられておらず、この夏にクラブを離れることが許可されるだろう。
