BBC Radio 5 Liveのコナー・マクナマラは、「ドイツにはあのゴールがどうしても必要だった」と語った。「あれはドイツのグループ突破にとって十分ではないかもしれないが、スペインを救うことができる」
「(コスタリカが勝ち越した)今、何が起こっているのかを把握するのは難しいね」とビーバンは付け加えた。
「コスタリカが勝ち越してグループ順位がどうなっているかが大きなスクリーンに映し出されたとき、日本のファンから大きな歓声が上がった。だがその数秒後、私の右隣のスペイン・ファンが、ドイツの同点ゴールを聞いて大喜びしていたんだよ」
極限の緊張感
そこからドイツはさらに2ゴールを叩き込み、4-2で勝利する。しかし、日本がスペイン相手に勝ち点3をキープしている限り、2014年の世界王者は敗退が決まる。
「緊張感が半端ないね」とアップソンは苦笑した。
スペインは攻め続けたが、日本は劣勢を強いられようともフルタイムまで生き残り、2-1で勝利した。敗れはしたが、日本とスペインはベスト16に進出した。ドイツとコスタリカは敗退した。
スペインのエンリケ監督は、コスタリカがドイツをリードしていたとき、自国がトーナメントから脱落しそうになっていることに気づいていなかったと語った。
「もし知っていたら、心臓発作を起こしていたかもしれない」とエンリケは告白した。
ドイツ代表フォワードのトーマス・ミュラーにとって、この夜は「大惨事」になってしまった。
「自分たちの結果で十分だったはずなのに、信じられないほど悔しいよ。無力感でいっぱいだ」
一方、チームメイトのハフェルツは「ホラー映画を見ているようだ」と語った。
「2大会連続でドイツはグループステージで敗退してしまった」とマクナマラは付け加えた。「ワールドカップで4回優勝している大国のひとつが、2022年のカタール大会から姿を消したんだ。十分な結果を残せなかったんだよ」
BBC Radio 5 Liveのチーフ・フットボール・レポーター、イアン・デニスは「『信じられない』という表現は的確ではない」と語った。「ドラマは後半を通して変化し続けたんだ」
「フットボールでいうところの『蛇と梯子(すごろく)』のようなゲームだった」
しかし、元イングランド代表ゴールキーパーのカレン・バーズリーは、それを最もよく言い表し、シンプルにこう総括した。
「カオスだった」
