プレミアリーグ終了から3日後、ニューカッスルとトッテナムが1万500マイル離れたオーストラリアのメルボルンでポストシーズン・マッチを組んだことで、選手の福利厚生への懸念が浮上している。
Times/Martyn Ziegler & Martin Hardy
ニューカッスル・ユナイテッドとトッテナム・ホットスパーがプレミアリーグの最終節から3日後にオーストラリアで試合を企画したことを受け、FA(イングランド・フットボール協会)はシーズン終了後に興行目的での親善試合を開催することを禁止するルールの導入を検討している。
5月22日にメルボルンで行われる親善試合には、イングランド代表の選手だけでなくユーロ2024やコパ・アメリカに出場する選手も参加する可能性が高いことから、FAの上層部では選手の福利厚生について懸念の声が上がっている。
プレミアリーグの最終節で、スパーズはアウェイでシェフィールド・ユナイテッドと、ニューカッスルはアウェイでブレントフォードと対戦し、それからわずか72時間後に地球の反対側でプレーするために、往復2万1000マイルの移動を強いられることになる。
PFA(プロフェッショナル選手協会)はまた、Timesが報じたように、長いシーズンを終えた直後に親善試合をプレーするために遠距離遠征することで選手たちに課せられる負荷にも懸念を抱いているようだ。
イングランド代表のギャレス・サウスゲート監督は、ジェームズ・マディソン、キーラン・トリッピアー、アンソニー・ゴードンなどのスリーライオンズの選手がプレーする可能性があることから、ユーロの準備にとって「あまり良いニュースではない」と述べた。
選手の福利厚生を守るために新たにどのようなルールが導入されるかは明らかではないが、クラブはすでに全選手にシーズン当たり少なくとも1年のうち5週間の休みを確保する義務があり、さらにクラブは3週連続で選手からの休暇要請を不当に拒んではいけないこととされている。
新ルールとして考えられる可能性の一つは、クラブの親善試合を制限し、シーズン終了から7月初めまでは試合ができないようにすることだろう。
メルボルン・クリケット・グラウンドで行われるニューカッスル対スパーズの親善試合は、サウスゲートがユーロのイングランド代表メンバーを発表してから24時間後、FAカップ決勝の3日前に行われる。