グループE最終戦のジェットコースターのような夜
世界ランキング2位のベルギーが、グループFでクロアチアとスコアレス・ドローで敗退するところから始まった木曜日の夜は、狂おしくスリリングなものだった。
スペイン対日本、ドイツ対コスタリカが同時キックオフとなったグループEは、後半の半ばにドイツと2010年の世界王者スペインの両チームがグループ敗退に直面する事態となった。
ハーフタイムの時点でドイツはコスタリカに1-0でリードし、スペインも1-0でリードしてヨーロッパ勢がベスト16に進出するかと思われた。
そして、ドラマが展開された。後半4分、まず日本はスペインと同点に追いついた。
そして、信じられないことに、その142秒後にスペインはリードを許してしまったのだ。その時点で日本とスペインがグループ突破という状況だった。残り40分のところで、いったんはドイツとコスタリカがグループ戦で敗退する状況だったのだ。
BBCスポーツのクリス・ビーバンは、「私の周りにいる日本のファンは、自分たちの目を疑うばかりのようです」と実況した。「彼らの応援するチームによる信じられないような逆転劇に、VARの長い遅延というドラマが加わりました」
「日本は完全に異次元のアニマルだ」と元イングランド代表ディフェンダーのマシュー・アップソンも付け加えた。
だが、その時点でドイツに1-0で敗れていたコスタリカが逆転さえしなければ、スペインが日本に敗れても災難ではなかった。
しかし、コスタリカは58分に同点に追いつき、70分後にはドイツに勝ち越した。2-1となったコスタリカは、いきなりスペインをグループ敗退の窮地に立たせ、日本と共にグループ突破に名乗りを上げた。
それでもこのコスタリカのリードはわずか3分しか続かず、カイ・ハフェルツのゴールでドイツが同点に追いついた。
