このフットボールクラブは、もっと高いところ、ベストを目指すべきでしょうか?
皆さんがベストを何だと考えているのかは分からないけど、ベストが必ずしも最良の選択肢とは限らないよ。世界のフットボール界で最も重要なことは、自分たちのアイデンティティを確立し、自分たちが何者であるか、何者でありたいかを知り、それを貫くことなんだ。
そうすれば、そのやり方に合った人を採用することができる。新たなこと(監督のやり方)に適合させようとするのではなく、自分たちのやり方に適合する人を雇用し、それをバックアップするんだ。新たなことに適合しようとしてもうまくいかないんだよ。それが重要な決断なんだ。それが大きな決断であり、僕らが優先しなければならないことだね。
マウリシオ・ポチェッティーノの時代に成功したように、スパーズも若い選手を中心に据えることが良いのでしょうか?
あの時期の僕らはとても幸運だったと思う。なぜなら、優れた若い選手たちが揃っていたからだ。僕自身は、自画自賛をしたくないので、その点には触れないでおくけどね。ハリー・ケイン、アンドロス・タウンゼント、アレックス・プリチャード、アダム・スミスなど、プレミアリーグで活躍し、素晴らしいキャリアを積んだ選手たちを挙げればきりがないほどだよ。
でも、最も重要なことは、このユニフォームを着ることに誇りを感じ、エネルギーを持つ人たちを揃えることだ。今日の試合に出場した2人の(アカデミー出身の)選手には、終わった後に「運動量の点で、アカデミーの選手のあるべき姿のお見本だったよ」と伝えたんだ。
僕はアカデミーを指導していたことがあり、2人のことをよく知っているけど、これは2人への贈り物ではない。毎日のハードワークの賜物であり、彼らはこのチャンスを与えられるのに相応しいからだ。僕はどのチームにおいても、若い選手をとても大切にしている。クラブを体現し、フットボールクラブを背負って戦うことがどんな意味を持つのかを知っている選手がいれば、それは力になるからね。
この試合があなたの最後の指揮だとしたら、今回の経験をどのように振り返りますか?
夏休みに入ったら、トレーニング・グラウンドにいる全員が、自分が誰なのか、自分のチームがどんなチームなのか、そして自分たちが何を目指しているのかを理解していることを期待したいね。そして、あなたたちや他の人たちにも、それを知ってもらいたいと願っているよ。僕らは素晴らしい仕事をしてきたと思っている。本当にそう思うよ。
状況は非常に困難だったね。このような状況で6試合を戦い抜くのは、世界中の誰にとっても大変なことだと思うし、僕らが置かれていた状況は大変なものだった。それに、暫定的な立場であること、疑念が立ち込めていることが加われば、さらに厳しいものになるんだ。
でも、僕らは自分たちが信じていることを貫き、短い時間の中で少しずつ変化してきたと思う。選手たちもそれに応えてくれて、僕が求めていたことをすべて出しきってくれたよ。