セセニョンの活躍、デスティニー・ウドギ加入の理由、サウサンプトン戦を振り返る4つのトピック

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また、自身のベストポジションはどこかという質問には次のように答えた。

「とても良い質問だね。僕はこれまでの人生でずっとそのことを考えてきたんだ。背番号10になることをいつも意識しているけど、僕のこれまでのフットボーラーとしての最高の結果は、いつも右ウイングとしてやってきたから、わからないんだ!」

「将来、僕がどこでプレーするのかは、いずれわかるだろうね。ウイングバックもできるかもしれない。フットボールとは、良いチームに貢献したり、プレーして、楽しんで、ハードワークをして、やりがいを感じることだ」

クルゼフスキは右サイドから左足でボールを収めて中へ切れ込むプレーを好むため、相手からすればプレーが予測しやすいこともあるが、それでも止めるのが難しいのは、その動きのタイミングと卓越したテクニックのためである。そのうえ、もし相手がその道を閉ざそうとしても、彼はその逆を行くこともできる。その動きを好むからといって、別の動きや右足が使えないわけではない。

クルゼフスキは世界最高の選手になれるという強い確信がクラブの内部にあり、そのため彼のローン契約は来夏に完全移籍になるようだ。コンテとパラティチは共にクルゼフスキを高く評価しており、コンテはインテル時代で彼を獲得しようとし、パラティチは自分のクラブに2度も彼を引き抜いている。

クルゼフスキは現在、プレミアリーグでの出場した最初の19試合で、6ゴール、9アシストの合計15ゴールに絡んでいる。2022年1月の終わりにイングランドに渡って以来、プレミアリーグで彼より多くのゴールに絡んでいるのは、ソンとケインだけだ。対戦相手が彼のことをもっと知るようになった2年目のシーズンは、難しいのではないかという懸念をサウサンプトン戦で吹き飛ばした。

セインツ戦ではまずセセニョンの同点ゴールにつながる完璧なクロスを入れ、さらに後半には中に切り込んでトレードマークとも言えるカーブを懸けたシュートを放ってゴールを決めたほか、他の選手にも多くのチャンスを作っていた。

クルゼフスキの強さと自信は、しばしば自陣のボックス内やその周辺から走り出し、人の間を縫うように難なく難を突破していく姿からも見て取れる。カウンター・アタックの起点となり、スパーズの自陣から相手を引き離していくこの能力は、トッテナムの最大の強みであるカウンターアタック時のチームの土台を築くものである。

ソンやケインばかりが注目されるが、クルゼフスキの台頭は目を見張るスピードで進んでおり、それに加えてリシャルリソンもいるのだ。

試合後、BBCの取材に応じたコンテは、クルゼフスキについて次のように語った。

「彼は我々の前で輝かしい未来を手にすることができるだろう」

「彼のインタビューを聞いたとき、彼は自分のポジションで最高の選手の一人になりたいと言っていた。この野心と謙虚さが調和し、ひたむきに努力を続け、自分を向上させ続けることができると思うよ」

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