セセニョンの活躍、デスティニー・ウドギ加入の理由、サウサンプトン戦を振り返る4つのトピック

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セセニョンがペリシッチの助言を得てウドギの挑戦に備える

ライアン・セセニョンの安堵の表情が、すべてを物語っていた。その安堵の表情の数分前、彼は頭を抱えていた。ロドリゴ・ベンタンクールからのクロスで訪れた決定機を攻めきれなかったからだ。

その数分後、右サイドでクルゼフスキが内側に切れ込んだのを確認すると、セセニョンはボックス内に飛び込み、向かってくるクロスに飛び込んでヘディングで合わせ、ゴールキーパーのギャビン・バズヌの守るゴールネットに突き刺したのである。結果的にセセニョンは、コンテの怒りに触れることなく、飛び跳ね、歓声を上げながらゴール・セレブレーションをすることなった。

試合後にSky Sportsのインタビューに応じた22歳のセセニョンは、次のようにコメントした。

「もし、あのゴールを決めていなかったら、正直、監督は僕を殺してただろうね!」

「あのゴールの数分前にも飛び込みが遅れてしまってたから、次にデヤンがクロスを上げたときに同じように遅れてしまったらヤバいと思ったんだ」

コンテは試合直後のセセニョンのコメントを把握していたにようで、最初のチャンスに決められなかったセセニョンにコーチ陣が激怒していたと冗談半分に話していた。

「5分前くらいにクロスがあって、セスが相手の後ろにいたのを覚えているかな。彼がセカンドポストを詰める役割で、そのための正しいポジションをとらなければいけないので、ベンチでは本当に怒っていたんだよ」

「その3分後に彼はゴールを決め、我々は喜び、大いに歓喜したんだ。なぜなら、5分前、彼はゴールを決めるためにそのポジションにいなかったからね。今日、彼はゴールを決めてくれた。彼は常に我々の攻撃的なポジションにいた。良かったね。彼は素晴らしいポテンシャルを持っているが、そのポテンシャルを示さなければならないので、私は彼のことをうれしく思っているよ」

セセニョンのパフォーマンスは実にポジティブで、あの出来事は別として、彼は常に前へ前へと出て行った。また、別の局面でクルゼフスキのパスを受けたときにも、カイル・ウォーカー・ピーターズのギリギリのブロックに阻まれる惜しい場面を作った。

セセニョンは、今こそ自分の力を発揮し、その可能性を実現しなければならないことを理解しているように見えた。

スパーズのヘッドコーチは若いウィングバックを大いに気に入っているが、ペリシッチの加入はセセニョンにとって諸刃の剣となりうる。

好材料としては、33歳のクロアチア人と密接に仕事をすることで卓越したフィジカルを持つ若きウイングバックにストライカーのサポート役とディフェンダーとしての役割を求める世界的名将の要求に応えるための指南やヒントを得ている。

一方でペリシッチが完全にフィットすれば、このポジションで最高の選手の一人となり、多くのプレー時間を得ることになるだろう。この経験豊富な新戦力は、すでにクラブ内で印象を深めており、内部の人間からは「ピエール・エミール・ホイヴィアに似た強烈な個性を持ち、ピッチ内外でやることすべてに意欲がある」と言われている。それが、ペリシッチのこれまでの経歴に多くのトロフィーをもたらしたのだ。

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