アンジ・ポステコグルーが目指すトッテナムの姿 – ブライトン戦レビュー part 5

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「1-0で勝っているときは直感に反するように思えることもあるだろうが、このような追いかける試合では役立つだろう。何も変更する必要がなく、私からの指示もないからね。いずれにせよ、選手たちは我々が何をしているのかを知っているので、大きな変化を意味するものではない」

「フットボールの試合で主導権を握って勝利を収めるチームになろうとしているのなら、自分が直感的に感じることに従うよりも、自分たちの戦い方で間違いを犯したほうがいいと私は思っている」

今シーズン、トッテナムが90分以降にリーグ最多の8失点を喫したことが大きく取り上げられているが、実際のところ、グディソン・パークでの失点はスパーズが勝ち点を失うことなった2度目の90分以降の失点に過ぎない*。その他の多くは点差を詰められはしたものの結果に影響が無かった失点。そして、すでにスパーズの9人が劣勢に立たされ、2-1とリードされながらも前掛かりに出たチェルシー戦での2失点だ。

*1度目はモリニューでのウルブズ戦で、スパーズが1-0のリードで迎えた91分と97分に失点を喫し、3ポイントを失った。

一方、ポステコグルー率いるスパーズは90分以降に5ゴールを挙げ、終盤の失点で5ポイントを失ったが、8ポイントを獲得しているのだ。

しかし、トッテナムの守備の質を考えれば、もっとクリーンシートを記録すべきであることに疑いの余地はない。ミッキー・ファンデフェンは、プレミアリーグ史上最速の選手となり賞賛に満ちた一週間を過ごし、ブライトン戦では厳しい前半を過ごし、今シーズンのスパーズで6度目のPKを与えたが、これはリーグ最多の記録となる。

最近、ヴィカーリオが相手のターゲットにされたことを受けて、ポステコグルーと守備の担当コーチのマイル・ジェディナクはセットプレーの調整を行った。ジェームズ・マディソンは、セットプレーでイタリア人のゴールキーパーを妨害しようとする選手の間に入り込むという任務を負っていたが、それが功を奏し、ヴィカーリオに対する問題がより明白になったため、主審はセットプレーからブライトンに対してファウルを与えることもあった。

今週、スパーズはヴィカーリオに対するファウルの証拠をPGMOLに送り、ゴールキーパーへの妨害に関するルールについて審判協会に説明を求めていたが、たとえそれが試合の特定の状況にさらに周囲の注目を当てる結果になっただけだったとしても、その役割は果たしたと言えるだろう。

おそらく、トッテナムの選手たちはチームメイトに気を配る必要性があったのだろう。マディソンがヴィカーリオをフォローし、リシャルリソンがミッドフィルダーを守った。

前半、ノーススタンド前でマディソンとグロスがピッチ上でもつれる瞬間があった。リシャルリソンはスパーズのミッドフィルダーを助けようと急遽駆けつけたが、マディソンはすぐに手をかざしてリシャルリソンの突進を止めた。それはまるで、ハグを求めて駆け寄ってきた人を無理に制止しないようにボディーガードに命じる有名人のようだった。

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