1時間を過ぎたところでネトがカウンターを繰り出し、ゴメスがきっちりとフィニッシュをゴールに突き刺した場面は、ビスマがウルブスのエリア手前でずさんなボール・タッチをしたところから始まった。ビスマは急いで帰陣したが、彼の背後を走っていたゴメスの存在に気づいていなかったようで、ゴメスはまたしてもフリーの状態でシュートを放つことができた。
ポステコグルーがトッテナムの立て直しを図り、3枚の交代カードを切ってビスマはベンチに座ることになったが、71分間のプレーはビスマにとって大きな糧となるだろう。ビスマが以前のレベルに戻るための鍵は、今から5月まで一貫して試合に出続けることができるかどうかだが、現在、ベンタンクールがフィットネスを取り戻しているため、シーズン序盤のような「レギュラーが安泰」とはいかないだろう。
しかし、そのポジション争いがビスマを新たなレベルに引き上げるのに役立つ可能性があり、トッテナムにとってもそれは恩恵となる。シーズンの最初の数ヶ月間でスパーズは中盤の強さがチームの原動力となったので、ミッドフィールドを一刻も早く最高の状態に戻す必要がある。
逃した好機
先週日曜日、アストンヴィラがマンチェスター・ユナイテッドに勝利できなかったため、スパーズはプレミアリーグ4位でウルブズ戦に臨んだが、ウナイ・エメリ率いるヴィラは、今週末を終えて再びスパーズを追い抜いた。ノースロンドンではトッテナムが2-1で敗れたが、ウェストロンドンではヴィラがフラムに同じスコアで勝利した。
トッテナムの敗北によって、マンチェスター・ユナイテッドは日曜日の夜にスパーズとの勝ち点3差に迫る扉も開かれた。レッド・デビルズはアウェーのルートン・タウンとの試合に臨み、最近の好調を継続し、リーグ4連勝を記録する可能性がある。（ユナイテッドも2-1で勝利）
トッテナムは4月から5月初旬にかけて、ニューカッスル・ユナイテッド、アーセナル、マン・シティ、リバプールと悪夢のような連戦を控えている。昨シーズンの終盤戦では、ニューカッスル戦とリバプールに敗れたことで欧州戦への期待を大きく打ち砕かれたスパーズだが、今回も同じ雷が二度落ちないことを願うだろう。
だからこそ、この時期に勝ち点をできるだけ獲得しておくことが重要であり、それが5月の連戦に挑む際に景色を変える可能性がある。現在、ウルブスの敗戦を振り返り、クリスタルパレスとの試合に備えるために2週間の間隔が空いているが、その先にスパーズはチャンピオンズリーグの出場権を懸けて、ヴィラとマンチェスター・ユナイテッドとの順位争いに挑まなければならない。
