アンジ・ポステコグルーの手痛い敗戦 – ヨハン・ランゲに突きつけられた補強必須の2つのポジション

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前半、エメルソンがデイヴィスにボールを渡そうとした際にポステコグルーが頭を抱えた瞬間があった。エメルソンのパスはデイヴィスの頭上を越えてしまい、完全なミスパスとなった。エメルソンはいくつかの重要な守備ブロックを決め、デイヴィス終盤に好パフォーマンスを披露したが、どちらもポロやウドギに比べて前方への推進力に不安があり、レギュラーである2人の不在の影響は明白だった。

理想を言えば、スパーズは主力の2人が欠場してもレベルが下がりすぎないようにテクニカル・ディレクターのヨハン・ランゲが夏に替わりとなる選手を連れてきたいだろう。トッテナムは2人の欠場が痛手となったにもかかわらず、試合後にポステコグルーはこの2人の欠場がチームのパフォーマンスの低さと敗戦の理由ではないと明言した。

「今シーズンは怪我が多いが、怪我人が出ている時よりも良いパフォーマンスを見せてきたのは間違いない。だから、それが理由ではないと思う。先ほども言ったように、我々の全体的なパフォーマンス・レベルは本来あるべきレベルではなかったんだ」

先発に復帰したビスマ

ウドギとポロを負傷で失ったポステコグルーは、前回ブライトンを破った先発メンバーにさらに2人の変更を加えた。ティモ・ヴェルナーに代わってソン、ロドリゴ・ベンタンクールに代わってビスマが先発出場した。

ウルグアイ人は2023年に2度の負傷を強いられて復帰し、最近の試合に出場して、ここで一息つく必要があるように見え、ポステコグルーがそのポジションにビスマを入れたのは驚くことではなかった。ビスマの復帰により、トッテナムはシーズン序盤の好調時のパペ・マタル・サールとジェームズ・マディソンとの中盤の3人が揃った。

スパーズに加入した初年度(昨シーズン)は残念な結果に終わったビスマだが、今シーズンは絶好調でシーズンをスタート。しかし、10月初旬からのビスマの調子は、2度の出場停止もあって本来のリズムを掴めず、控えめに言ってもイライラするパフォーマンスを露呈していた。アフリカ・ネイションズカップでのプレー時間さえも、大会前にマラリアに苦しんだこともあって極めて限られてたものとなり、予定通りにはいかなかった。

ウルブズ戦で27歳のビスマは見事に復帰し、それなりのスタッツを記録した。パスを65本中61本成功さえ、94パーセントのパス成功率を記録したビスマは、ドリブル突破に1度成功し、ファイナルサードへのパスを3本成功させ、4回のリカバリーで記録し、10回のデュエルのうち7回で勝利した。

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