トッテナムの幸運は常にどこかの時点で帳尻を合わせてくるだろうし、今回、スロースタートの代償は払わされた。シーズン序盤から試合を支配し、勝ち点3を獲得し続けているポステコグルーとスパーズがチャンピオンズリーグ出場の野望を5月に実現するには、そのような状態に戻る方法を見つける必要がある。
ここ数試合のホームゲームでのスロースタートについて問われたポステコグルーは、次のように語っている。
「おそらく、ホームでのここ数試合はできておらず、今シーズンの初めにはできていたが、我々は何も変わったことをしていない。時にそれは試合への心構えであり、時には相手であり、時には単にフットボールのコンテキストだ」
「確かに、自分たちが望むように試合を支配するには、積極的にスタートして相手を劣勢に置く必要がある。そして、ここ2～3試合はそれができていない。その前にも我々はそうしていたし、それで現時点では得られていない試合への足掛かりが得られていた」
ポステコグルーは、トッテナムが次の試合でクリスタルパレスをホームに迎える際、選手たちに最初のホイッスルから全力で取り組んでもらいたいと考えている。
ポロとウドギの不在
トッテナムはウルブズ戦を前にペドロ・ポロとデスティニー・ウドギが負傷離脱となった。離脱は短期間になると予想されるが、ポステコグルーは来月初めのプレミアリーグ、クリスタルパレス戦で2人のサイドバックを復帰させようと必死になるだろう。
このシステムの中で重要な2選手であり、攻撃的なフットボール哲学を実践する上でこの2人がピッチにいると、ゴール関与においても創造性においてもファイナルサードでも大きな効果を誇示する。残念ながら、リリーホワイツにはポロとウドギーの同レベルの代役がいないため、ウルブズ戦に向けて若干の不安が残った。
1月に加入したラドゥ・ドラグシンにトッテナムでの初先発の機会を与えることはなく、予想通りエメルソン・ロイヤルとベン・デイヴィスが先発メンバーに加わった。両選手は今シーズン、スパーズに多大な貢献をしてきたが、それは負傷離脱が重なったセンターバックのポジションでのプレーだった。
ポロとウドギーは8月初旬から偽サイドバックとしてプレーし、自信を持って中央のポジションに入ってボールを受けることに慣れているが、エメルソンとデイヴィスはそこまでの経験が無い。ブラジル人は中央エリアにいるときはボールを扱うのにぎこちなく、ウェールズ人はウイングに張り付いて外側にオーバーラップし、そこでソン・フンミンとユニットを組む傾向がある。
