アーセナル戦で大きなインパクトを残したボールにはほとんど触れなかったスパーズの選手

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日曜午後、エミレーツ・スタジアムで行われたアーセナルとのノースロンドン・ダービーで、トッテナム・ホットスパーのキャプテンは先頭に立ってチームを引っ張った。

football.london/Alasdair Gold

スタッツがすべてを語らないことがパフォーマンスで証明されるとしたら、日曜のアーセナル戦でのソン・フンミンのパフォーマンスこそがその代表例だろう。

もしあなたがエミレーツ・スタジアムでのノースロンドン・ダービーのスコアラインやスコアラーを見ずに、その試合のスタッツやデータを真っ先に見たのであれば、スパーズの韓国人が大した貢献をしていないと考えるのも無理はないかもしれないが、それは大きな間違だ。

スタッツによれば、スパーズのキャプテンが試合中にボールに触れたのはわずか18回だった。たったの18回だ。ソンはこの試合で78分間プレーした選手だが、これほどボールに触れる回数が少なかった選手は他にいない。ブレナン・ジョンソンは先発した両軍22人の選手の中でこのスタッツに匹敵する唯一の選手だったが、プレー時間はソンより16分間も短かった。

スパーズの先発メンバーの中でタッチ数がこの2人の次に少ないのはジェームズ・マディソンで、そのボールタッチ数は2倍以上の43回だった。そして、もう一人の攻撃的な選手であるデヤン・クルゼフスキは45回だ。

これらの数字は、スパーズの選手たちの大半でボールを運び、ゴール前に走り込むソンとジョンソンにパスを渡すというゲームプランを示している。その結果が、2人のボールタッチ数の少なさに現れてるのだ。

ソンは42回のアクションを試みのうち成功したのはわずか17回で、クロスも成功せず、ドリブルも試みず、7回のデュエルのうち3回に勝利し、空中戦で1回負け、ボール奪取は0回、ボールロストは2回(1回は自陣で)だった。しかし、限られた中で一球入魂し、ほぼ最大の効率でソンのパフォーマンスを特別なものに変貌させたのだ。

それら18タッチのうち2回がゴールで、どちらもワンタッチだった。1回目はニアに走り込んでのゴール右隅の内側にフリックで押し込み、2回目はゴール左の内側に完璧なタイミングでボールを流し込んだ。

ソンは合計で3本の枠内シュートを放ち、最後の1本はクルゼフスキのパスを受けてのシュートで、サイドネットの外側に突き刺さった。ソンのxGはわずか0.86だったが、ピッチ上の誰よりも多くのゴールを記録したのだ。厳密に言えば、この日アーセナルでゴールを記録した選手は1人だけだった。ソンはパスを12本しか出さなかったが、11本を成功させ成功率は92%で、2本のロングパスは両方ともターゲットに通した。

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