ジェームズ・マディソンの試合中の負傷疑惑がちらつかせた今シーズンのアンジ・ポステコグルーの最大の脅威

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今シーズンのスパーズは、明らかにチーム戦力の層が薄いため、主力に負傷者が出た場合にいっきに脆弱になる可能性がある。

Evening Standard/Dan Kilpatrick

日曜のノースロンドン・ダービーで多くのトッテナム・サポーターが最も不安を抱いた瞬間は、アーセナルのゴールでも、アディショナル・タイムのガナーズのプレッシャーでもなく、後半にジェームズ・マディソンが膝を抱えてピッチに倒れ込んだ時だった。

マディソンはジョルジーニョとの競り合いの後に右足を震わながら倒れ、その光景はリプレイで見ていて不快感を覚えた。

一瞬、何かが弾けたように見えたが、マディソンは治療の後もプレーを続けることができ、少し慎重に歩きながらも松葉杖なしでエミレーツを後にした。スパーズは彼の状態を診断しているが、深刻なものではないことを願っているだろう。

マディソンの怪我による刹那の恐怖は、アンジ・ポステコグルーのもとで成功を掴んでいるトッテナムのプロジェクトにおける最大の問題、すなわち選手層の薄さをさらに浮き彫りにした。

ポステコグルーが率いるスパーズにおいて、8人が今シーズンのプレミアリーグ全6試合すべてに先発出場しており、ブレントフォードとの開幕戦に引き分けた後にエメルソン・ロイヤルをペドロ・ポロに替え、その後はバーンリー戦とシェフィールド・ユナイテッド戦でリシャルリソンに代えてマノル・ソロモンを投入し、アーセナル戦ではソロモンに替えてブレナン・ジョンソンを投入した。

スパーズにはすでに先発メンバーをほぼ固定しており、ヨーロッパの試合やカラバオ・カップが無くなったことで、全員がフィットし続ければおそらく1月までに大きくこのメンバーが変わる可能性は低い。

リシャルリソン、ソロモン、ジョンソンがソン・フンミン、デヤン・クルゼフスキと共にポジションを争っている3トップを除けば、本格的なポジション争いは比較的少ないように見える。

エメルソン・ロイヤル、ベン・デイヴィス、ピエール・エミール・ホイヴィア、オリヴァー・スキップ、フレイザー・フォスターはいずれもこのチームで貴重な戦力だが、ポステコグルーの速くてリスクの高いフットボールを先発メンバーと同じくらい効果的に実践できる技術的資質を彼らが持っているかは疑わしい。イヴァン・ペリシッチは優れた「プランB」として活躍していたが、前十字靱帯の損傷によりシーズンを棒に振ることになってしまった。

ロドリゴ・ベンタンクールが前十字靭帯の損傷から復帰し、おそらくジオバニ・ロチェルソも同様で比較的早く実戦に馴染むだけのスピードを取り戻すことができれば、ポステコグルーの中盤のオプションは改善されるだろうが、ヘッドコーチは今シーズンのスパーズにヨーロッパ戦を戦い抜くだけの選手層の厚さがないと認めている。

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