アンジ・ポステコグルーのトレーニング手法 – ピッチの上では絶え間なくトレーニングが続く

この記事は約6分で読めます。

「ポゼッションとビルドアップ、カウンター・プレスとプレッシングについて練習しているとき、彼らはすでにその情報を持っていて、それをピッチ上で実践しているんだ。もしそれがうまくいかなかった場合は、もう一度見直して、次の日にはもっとうまくやることができるんだ」

「だから、私や他のコーチが『ボールが来たら、そこにいなさい』とトレーニングを止めるのではなく、我々の目指す(ビデオで)プレーを見て、ただただ執拗にそれを追求するんだ。決して止まらずにね。だから、そういうトレーニングができるように、選手たちをコンディショニングしていかなければならないんだ」

「止めてばかりいると、必ずスイッチが切れてしまう。ドリンク休憩の時もドリンク・ステーションは2つのドリルの間にあるんだ。ドリルを終えて飲み物を飲んだら次のドリルに行く。ピッチを外れて、そこでちょっとおしゃべりして、また練習に戻るということはやらないんだよ」

「トレーニングをしている時はトレーニングに専念する。60分から70分、選手たちの心は我々のフットボールに集中している。フットボールの試合は何分くらい続くのか。(ピッチ上にボールがあるのは)50分から60分なので、前半と後半にそれぞれ25分から30分はフットボールに集中しなければならない」

「トレーニングのビデオを撮影し、何か特定のことに取り組んでいる場合は、コーチがそれを使って個別に選手に指導することもある。各コーチが3~4人の選手を担当しているので、そのうちの1人に見せることもある」

「我々が取り組んだことであれば、JK(ジョン・ケネディ)が選手たちのWhatsApp(LINEのようなメッセージアプリ)のグループに『みんな、これを見てくれ。これは今日のトレーニングのビデオだ』と投稿する。それでどこに注目すべきかをわかりやすく図示するんだ。もし、とても具体的なことで、チーム全員に伝える必要がある場合は、チームミーティングを行う」

「もしコーチが(ビデオで説明するかに)迷っていたら、私に相談してくれるだろう。コーチとの共同作業のほとんどに真っ先に取り組むのだが、コーチから聞いた話やフィードバックによると、私が何を望んでいるかはかなり明確なので、クラブの建物全体が明快になっている。トレーニングであれ、ゲーム分析であれ、私が求めているものであれば、たいていの場合、彼らは知っているよ」

ポステコグルーは、トレーニング・セッションを週ごとに計画するのか、月ごとに計画するのかという質問に対してこう答えている。

「月ごとにプログラムを組んでいくよ。1ヶ月前には試合日程が決まっているので、その日程を確認する。そこから週単位で、『3試合あるのか、2試合あるのか』と考えていくんだ」

「ゲーム・スピードはどうなのか、もっと軽めの週が必要なのか。週ごとに計画を練って、『今週は少しペースを落とす必要がありそうだ』とか、『もっと仕事を入れる必要がありそうだ』ということを考える。それから、日常的に行うこともあるね。(アシスタント・マネージャーの)ジョン・ケネディがその詳細を担当しており、月単位、週単位で話し合っている」

この記事を評価する
タイトルとURLをコピーしました