その「嫌な雰囲気」は、選手たちにとって問題だったのでしょうか？
ああ、でも分かってはいるんだよ。だが選手たちはその嫌な雰囲気を感じることができると思うんだ。確かに、私も選手だったから、嫌な雰囲気になり、焦りが出てくることは理解できる。同時に、我々はあらゆる面で向上していかなければならない。良い選手は、ポジティブであれネガティブであれ、あらゆる雰囲気の中で生活し、可能な限りベストな方法で戦っているからね。でも、繰り返しになるが、私は選手たちに対して怒ってはいないし、今日はすべてを出し切ったと思うよ。全ての選手がね。
トップ4入りは難しいのでしょうか？
（笑）
クラブの経済力を考慮すると、昨シーズンに起こったことは奇跡だったと、私は繰り返し言い続けるよ。それはなぜ起こるのか？なぜなら、我々は1つの大会しか戦っておらず、12～13人の選手でプレーし、最後の15試合は新たな負傷者が出ずに毎試合ベストの選手でプレーできたからだ。残り3試合の時点でアーセナルに勝ち点で4ポイント差をつけられ、マンチェスター・シティに勝ち点で20ポイント差をつけられて、そこから奇跡が起きたことも忘れてはいけない。
我々がタイトル争いに加わる前に、私はクラブに対して非常に明確な態度を取っていたんだ。この前の夏が始まる頃、人々がトッテナムをタイトル争いに加えると話していたのをよく覚えているが、私の経験では、そのような記事を読むのは少しクレイジーだった。タイトルを狙えるチームとなり、勝つために戦うチームになるには、しっかりとした土台が必要なんだ。つまり、14〜15人の強力な選手、クオリティの高い選手、そして若い選手を育てることだ。
そして、毎シーズン2人の選手を加えることができるが、そういった2人の選手には5000万ポンド、6000万ポンド、7000万ポンドを投資し、そうやってチーム戦力のクオリティとレベルを向上させる重要な選手と契約していくことになるが、それこそがプロセスなんだ。プロセスを経ることなんだよ。
人々は、突如チームが出来上がりそれで勝てるようになると思っている。確かに、過去に勝つことに慣れているチームにはそれも起こり得ることだ。だが、慣れていないチームの場合は、この状況を作り出す必要があり、そのために時間と忍耐が必要なんだ。ファンが失望しているのは、『でも、俺たちは長い間我慢してきたんだ』と言えるからだ。それは私も理解しているが、状況はこれなんだ。もしあなたが真実を知りたいのなら、私はあなたに真実を伝えることができるよ。
トッテナムのサポーターは、今シーズンに非現実的な期待をしていると感じますか？
期待について考えるつもりはない。私は監督だから、何が現実なのか知っている。私は毎日このクラブで生活をしている。何が起こっているのかを知っているんだ。クラブのビジョンも知っている。クラブは、私がこの状況に対してどのような考えを持っているのか、とてもよく分かっている。状況は非常にはっきりしているよ。
私は働き続け、改善し続け、クラブを助けて改善し、強固な基盤を作り、そして発展させるために助けるよ。シーズン当初、私はクラブに対して非常にはっきりとした態度を示したんだ。なぜなら、2億ポンドや3億ポンドを投資できるクラブとは、異なる方針を持つクラブがあることを把握しなければならないし、その方針を尊重しなければならない。そうでなければ、現実的でない期待を抱かせるような、環境にとって好ましくない状況を作り出してしまうからね。
