コンテがアーセナル戦でフォーメーションを変えなかった理由、コンテを激怒させたもの – ノースロンドン・ダービーの主要トピック

この記事は約16分で読めます。

Football London/Alasdair Gold

トッテナム・ホットスパーがアーセナルに3-1で敗れた試合から得たトピックを紹介する。

メンタル・ブロックとフォーメーション

ワールドカップを制覇した者、チャンピオンズリーグを制覇した者、チャンピオンズリーグで決勝に到達した者、コパ・アメリカを制覇した者、各リーグでタイトルを獲得した者、そしてちょうど1年前にウェンブリーで行われたユーロの決勝でピッチに立った者たちがトッテナム・ホットスパーのチームには揃っている。

しかし、彼らをエミレーツ・スタジアムやスタンフォード・ブリッジのピッチに立たせれば、それは水の泡となる。エティハドやアンフィールドのピッチに立てば、プレッシャーの前に萎縮することはないが、ロンドン内の小旅行でこの2つのグラウンドに向かうと、過去の経験や成功が帳消しになるような何かがあるのだ。

このような試合にはメンタル・ブロックが存在する。ガナーズにとってはノースロンドンを北上するときに、スパーズにとってはエミレーツ・スタジアムで一歩踏み出すときに、最も経験豊かな選手たちでさえもエラーが発生するようだ。トッテナムはアーセナルとのアウェイでの過去30試合のうち勝利は1試合だけで、そのうちの18試合に敗れ、ここ12試合で勝利が無い。

ハリー・ケインのPKでのゴール(ノースロンドン・ダービー18試合で14ゴール目)の後の前半の明るい時間帯に、何度か人数をかけて前に出て行く能力を発揮した以外に、このフォーメーションはスパーズに効果的に働くことはなかった。

しかし、全体的にアーセナルがポゼッションで優位に立ち、スパーズを自陣に押し込み、トッテナムのフットボールはまたしても輝きを失くしてしまった。

トッテナムがレスターに勝利した試合の終盤のシステムである3-5-2に変更すれば、エミレーツ・スタジアムでアントニオ・コンテがより強固な中盤を築き、リシャルリソンというベンチからのプランBに切り替えることを可能にすることができただろう。

しかし、そのシステムに切り替える選択肢は、今週、コンテが「体調面での問題」を抱えて代表戦から戻ってきた選手がいると語ったうちの一人にイヴ・ビスマが該当していたことでより困難になったとfootball.londonは理解している。

26歳のビスマは、ザンビアとの親善試合が雨天によって試合序盤で中止に追い込まれたために、マリ代表としての2試合で15分しかプレーしていなかった。その短いプレー時間にもかかわらず、ビスマは小さな体調面の問題を抱えてクラブに戻ってきたため、ダービーの前の数日間、一時は出場可否が危ぶまれていた。

最終的にはベンチ入りできるまでに回復し、エミレーツ・スタジアムでの試合の後半途中から出場したものの、今回のコンテはオリヴァー・スキップを抜擢しない限り、この3-5-2のフォーメーションの切り替えに適切に備えることはできなかっただろう。

しかし、この22歳のスキップは、インターナショナル・ブレイクにU-21イングランド代表として9ヶ月ぶりに公式戦に出場したばかりで、このようなノースロンドン・ダービーで先発起用するのは難しい選択だっただろう。

この記事を評価する
タイトルとURLをコピーしました