エメルソン不在時の右ウィングバック
この試合の結果、コンテはプレミアリーグで少なくとも3試合は、右ウイングバックのポジションにエメルソン以外の選択肢を試すことを余儀なくされることになった。
エメルソンはチャンピオンズリーグのフランクフルト戦に出場できるため、即座の入れ替えを期待する怒れるトッテナム・ファンはがっかりするかもしれない。コンテは、ブライトン戦ですぐにプレーできないかもしれない他の選手を使うよりも、フランクフルト戦ではブラジル人を起用することを決断しそうだ。
右ウイングバックのオプションとしてコンテが考えているのは、イヴァン・ペリシッチ、マット・ドハティ、そしてウイングの選手たち軒並み負傷してしまっているとは言えフレイザー・フォースターがそこでプレーできない以上は、若きジェド・スペンスも控えている。
コンテはスペンスと同い年のライアン・セセニョンを、右サイドの控えとしてより信頼しているようで、それはつまり、右足と左足の両方の足を使いこなすペリシッチを、左サイドにシフトさせることを意味している。しかし、33歳のクロアチア人を毎試合、異なるポジションで起用し続けるわけにはいかないだろう。
もし、エメルソンが3試合の出場停止を受けた場合、アウェイのブライトン、ホームのエバートン、そしてアウェイのマンチェスター・ユナイテッドの3試合は欠場するが、チャンピオンズリーグのフランクフルト戦は2試合とも出場できることになる。なお、エバートンの後のユナイテッド戦は平日開催となり、中日(なかび)が少なくなる。
ではホームのゲームではスペンスを使い、オールド・トラフォードでは経験豊富なドハティやペリシッチを使うというのはどうだろうか?
スペンスの状況は、ファンにとってフラストレーションの溜まるものだ。しかし、昨シーズンのFAカップでレスター、アーセナル、リバプールを相手に見せた彼のパフォーマンスは、プレミアリーグのチームが相手でも快適にプレーできる選手であることを示していた。
コンテは、ビスマが監督の要求に適応するのに苦労していることを明かしたが、スペンスもトレーニングで同じような状況にあるのではないだろうか?セセニョンとオリヴァー・スキップは同い年で、スペンスのU-21イングランド代表のチームメイトでもある。
コンテのウイングバックは、フルバックでありながらウイングやさらにストライカーの役割も担うため、常にピッチを上下する必要があり、多くの指示を受けながらの最も厳しい役割をこなすポジションの1つである。