マーカス・エドワーズの移籍条項
マーカス・エドワーズがチャンピオンズリーグの大舞台で活躍するのを見るのは、嬉しいような、悲しいような、なんとも言えない気持ちになる。
この23歳の元トッテナムの選手は、前節のフランクフルト戦でのゴールとアシストを記録したのに続き、火曜日の夜も古巣のチームにとって悩ましい存在となった。前半に見せた魔法のようなプレーは、スパーズが10代の頃、アカデミー出身の選手が育った暁に大舞台で見せてほしいと願っていたプレーのすべて見せてくれた。
しかし、ロリスの見事なリアクションによるセーブが、今シーズンの大会におけるベストゴールのひとつになるはずだったものを止めてしまった。
スパーズを離れてしまったことは残念だが、エドワーズがその素晴らしい才能をさらに開花させたことは素晴らしいことだ。
エドワーズのトッテナムでの活躍はよく知られている。当時の彼はフットボール界で最も輝く若い才能の一人だった。彼はコーチングでは得られない天賦の才能を持つ、魔法のような選手だ。重心が低く、ドリブルで相手を抜くことが得意で、ゴールとパスを見極める目、素晴らしいテクニック、セットプレーを決める能力も兼ね備えている。
マウリシオ・ポチェッティーノは、このティーンエイジャーを若き日のリオネル・メッシのようだと評し、その言葉にスパーズの担当記者たちは苦い顔をした。
トッテナムのアカデミーでは、エドワーズがスーパースターになるという確信があった。6歳の時からクラブに在籍していた彼は、瞬く間に才能を開花させた。ポチェッティーノが比較する前に、コーチング・スタッフの中には、彼をトップチームのセッションに招き、すでに「ミニ・メッシ」と呼んでいた者もいた。
その結果、エドワーズは17歳でスパーズ・デビューを果たした。2016年にホワイトハート・レーンで行われたリーグカップのジリンガム戦では、10分間の鮮やかなプレーでトレードマークのドリブルと、クロスバーを越える自信に満ちたロケット・シュートを披露したのである。
しかし、エドワーズはトッテナムでその紛れもない潜在能力を輝かせるのに苦労した。負傷もそれを妨げていた。彼の足首の問題は、ポチェッティーノがその見通しについて本当に興奮し始めたときにちょうど起こってしまったのだ。
