コンテにとって、チャンピオンズリーグの成績は、彼のような偉大な監督にしては芳しくない。過去28試合中、わずか8勝しかしていない。最近の17試合ではわずか4試合しか勝利していないのだ。
国内リーグでの勝利に焦点を当てすぎているのではという声もあれば、週1試合の方が彼の要求や準備に合っているのではという声もあるが、それでは2シーズン目にインテルがセリエAで優勝しヨーロッパリーグで決勝に進出したことの説明にはならない。
理由はどうであれ、5度のリーグ優勝を果たしたコンテは、選手として優勝したこのチャンピオンズリーグでは監督として進歩することができないようだ。ユベントスの指揮を執っていた2013年、バイエルン・ミュンヘンに4-0で敗れたアントニオ・コンテが、この大会で準々決勝に進出したのが最も好成績を残した実績である。
そして、チャンピオンズリーグでの経験が豊富な選手が揃うこのチームにおいて、ベテランのウーゴ・ロリスとイヴァン・ペリシッチ（それぞれ35歳と33歳）だけが、この試合で評価を得たことは特筆に値する。
試合終了のホイッスルが吹かれた後、コンテは記者会見で次のように語っていた。
「前半は両チームのバランスが取れていたと思う。正直なところ、後半は勝ち点3を取るチャンスがあると感じていたよ。得点するチャンスはあったが、最終的には負けてしまった」
「確かに最後の数分間はもっとうまくやれたはずだ。我々はカウンターアタックから1対1の局面を作られた。その選手がシュートを打ったが、ウーゴが本当に良いセーブをした。おそらく、この試合で最も難しいセーブだっただろう。この後のコーナーで失点してしまった。私はいつも選手たちに、細部が最終的な結果を左右すると言い聞かせている。我々は勝つに値しなかったかもしれないが、同時に今夜の試合は負けるに値しなかったと思うよ」
「選手たちと一緒に試合をよく分析し、何が良かったのか、何が悪かったのかを理解し、今後につなげたいと考えている」
「チャンピオンズリーグというのは、確かにレベルが高い。マルセイユ戦もタフな試合だった。今夜もタフな試合だ。次のラウンドに進む野心を持ち続けたいのなら戦わなければならないし、特にこのグループでは、チーム間のバランスが取れていると思うので、大いに戦わなければならないことを肝に銘じる必要がある」
今シーズン初の敗戦となったが、結果はともかく、最近のパフォーマンスには問題が潜んでおり、それを修正しなければならないことをコンテ自身がわかっているはずだ。
