12人の選手が全ての「嫌がらせツイート」の50%を占め、マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウドとハリー・マグワイアが上位2枠を占めている。プレミアリーグのツイッターで多くの「嫌がらせツイート」を受けた上位10人のうち、合計8人がマンチェスター・ユナイテッドの選手で、トッテナムのハリー・ケイン、マンチェスター・シティのジャック・グリーリッシュも含まれた。
しかし、各クラブの選手に送られた全ツイートのうち、「嫌がらせツイート」の割合が最も高かったのはトッテナム・ホットスパーで3.7%、次いでマンチェスター・ユナイテッド、エバートンの順となった。その数では、ユナイテッドの選手が最も多くの「嫌がらせツイート」を受けている。報告書によると、「嫌がらせツイート」全体の8.6%(5,100件以上)は、人種、性別、セクシュアリティなどの保護特性(英国の差別禁止諸法により保護されている特性)に言及した人格攻撃であったことがわかった。
最も高い割合で「嫌がらせツイート」を受けた選手は、ニューカッスルのキアラン・クラークだった。クラークは、ノリッジ・シティ戦で退場処分を受けた11月30日に、80%近くの「嫌がらせツイート」を受けている。
同報告書によると、3,000件のツイートのサンプル調査では、大半のツイート(57%)が選手に対して肯定的で、さらに4分の1が中立、12.5%が批判的であったという。
報告書の主執筆者であるアラン・チューリング研究所のオンライン・セーフティ部長であるバーティ・ヴィドゲン博士は、次のように述べている。
「著名なプレイヤーは、いくつかのプラットフォームで毎日何千ものアカウントからメッセージを受け取っており、これらの革新的なAI技術なしには、すべての不正使用を見つけることは不可能だったでしょう」
Twitterの広報担当者は、次のように述べている。
「我々は、嫌がらせツイートと戦うことを約束し、我々の『暴言や脅迫、差別的言動に対するポリシー(Hateful Conduct Policy)』で規定されているように、我々は人種、民族、性別、性自認または性的指向に基づいて人々の暴言や嫌がらせを容認しません」
広報担当者は、Twitter社は今回のアラン・チューリング研究所の調査データを見ていないため、報告書で言及されたツイートについてコメントすることはできないと付け加えた。