マディソンとサールはポステコグルーにとって外すことの出来ない戦力となっており、ピッチの中央の最後のポジションを争うのはビスマとロドリゴ・ベンタンクール、そしてピエール・エミール・ホイヴィア、オリヴァー・スキップ、ジオバニ・ロチェルソがベンチに控えることになりそうだ。ここ数ヶ月間、出場停止や負傷、代表合流などで離脱による変化があり、オーストラリア人指揮官はかなりの戦力不足を強いられていたが、メンバーが揃った今もその中盤は開幕から数ヶ月間のような機能を見せていない。
リリーホワイツが5月末にトップ4でフィニッシュし、チャンピオンズリーグの舞台に返り咲くことを決定づけるためには、この中盤を以前のレベルに戻すことが鍵となるだろう。サールはスパーズで最も好調なミッドフィルダーだが、ウルブズ戦ではその前の週のブライトン＆ホーブ・アルビオン戦ほどのインパクトを与えることはできなかった。
残念ながらマディソンは足首の負傷から復帰して以来、望んでいたほど大きな存在感を示せていないが、約3ヶ月に及んだ戦線離脱を経て復帰してからの最初の5試合だったと考慮すればそれも十分に理解できる。今後数週間でより多くのプレー時間を得れれば得るほど調子を取り戻していくだろうし、ポステコグルーやチームメイトとともにこれから7日間ほど練習に打ち込むことで復調を目指す彼にとっても有利に働くだろう。
2023年に2度の負傷から復帰したベンタンクールも、マディソンと同じような状況にある。このウルグアイ人は、過去1年間でプレー時間がわずか582分しかないことがまさに現在の調子を物語っており、彼が3試合連続で先発した後、いったんウルブズ戦はベンチ・スタートで一息ついたのも驚くべきことではなかった。
ウルブズ戦を前にポステコグルーは、ビスマが「シーズンが進むにつれて少しイライラしている」と認めた。ビスマは3度の出場停止のため安定して試合でプレーを続けることができず、さらにアフリカ・ネイションズカップでは大会前にマラリア検査で陽性反応が出たこともあって、プレー時間が制限された。そして27歳のビスマは今、自分のパフォーマンスをトップの状態に戻そうと努力している。
先週土曜日の2-1で敗れたウルブズ戦では、好調だったシーズン序盤のサール、マディソン、ビスマの中盤のトリオを起用したが、それでもうまくいかず、その結果ウルブズは勝ち点3すべてを持って帰路につくことになった。
中盤はトッテナムにとってピッチ上の重要なエリアであり、攻撃のプレーにおいて非常に大きな影響力を持ち、バックラインのスクリーンにも貢献しているため、ポステコグルーは何らかの方法で中盤を軌道に戻す方法を見つける必要があり、チーム内でのその影響力のある取り戻す必要がある。
この1週間ほどでホットスパー・ウェイで適切な中盤の組み合わせを見つけることが鍵となり、コーチング・スタッフは十分な時間を割いてミッドフィルダーと緊密に連携し、クリスタルパレス戦までにさまざまな面で選手たちのレベル向上を支援することになる。
パレス戦で中盤のトリオをなんとか再び調子に乗らせれば、トッテナムは残りのシーズンに向けて勢いを取り戻すことができるだろう。
