リバプール、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンなどのビッグクラブが、この6フィート4インチ（193cm）のセンターバックの獲得に熱心に動いていたこともあり、そこでスパーズが獲得を成功させたのはかなりの衝撃を与えることとなった。16歳になった2日後の2月にハイドゥクでデビューしたヴスコビッチは、昨シーズンのリーグ戦で8試合に出場し、トロフィーを獲得したクロアチア・カップの準々決勝でゴールを決め、クラブの史上最年少ゴールスコアラーにもなった。
その恵まれた体格のおかげで好印象を与える選手であるヴスコビッチは、ポステコグルー率いるスパーズのバックラインで活躍するためのあらゆる要素を備えており、実際に大成功を収めることが期待されている。 ただし、18歳になった2025年にクラブに加入すると予想されているため、トッテナムのファンはスパーズのユニフォームを着たヴァスコヴィッチを見るまでしばらく待たなければならないだろう。
ポステコグルーとスパーズは近い将来に向けたチーム戦力を再構築しようと現在進行系で動いているため、ヴスコビッチの補強はかなり先の将来を見据えたものとなる。58歳のオーストラリア人はすでにトッテナムの守備陣に重要な変更を加えており、選手たちの年齢を考えると今後数年間は現在のメンバーを先発に固定する可能性が十分にある。
右サイドバックではポロが23歳、エメルソン・ロイヤルが24歳。 左サイドバックは年齢に開きがあり、デスティニー・ウドギは20歳、ライアン・セセニョンは23歳だが、ベン・デイヴィスは30歳である。ウェールズ人はまさにトッテナムの守備陣の最長老だが、現在はウドギがチーム内で抜きん出ているため、今シーズンはここまでベンチでの時間を強いられている。
センターバックでは、25歳のクリスティアン・ロメロと22歳のミッキー・ファンデフェンが守備の中心で素晴らしいパートナーシップを築き始めており、かつてマウリシオ・ポチェッティーノ率いるエキサイティングなチームの重要な歯車だったトビー・アルデルヴァイレルトとヤン・フェルトンゲンの素晴らしいパートナーシップを上回ることができれば夢のようだろう。
夏の移籍マーケットでのセンターバックの補強はファンデフェンだけではなく、ブラックバーン・ローバーズから200万ポンドの移籍金で18歳のアシュリー・フィリップスが加入した。彼の年齢と限られた実戦経験のために将来の選手と見なされているかもしれないが、前節のバーンリー戦でベンチ入りしていたことからも、すぐにでも主力選手として扱われる可能性がある。
ダビンソン・サンチェスの退団を受けて序列を急上昇させ、現在はロメロの控えであるように見えるフィリップスについて、短い在籍期間中にポステコグルーは何かを見抜いており、おそらくスパーズで活躍できる戦力なのだろう。同じく18歳のアルフィー・ドリントンもトッテナムの将来のバックラインとして期待すべき選手で、サンチェスのトルコへの移籍の後はトップチームの練習に加わる機会が増える可能性がある。
29歳のエリック・ダイアーは、必要となればセンターバックのオプションとなるが、ポステコグルーのこれまでの公式戦5試合での招集メンバーの選出が妥当であれば、彼のノースロンドンでの日々は長くは続かないものと思われる。この夏すでに守備陣に大きな変更を加えているポステコグルーとスパーズは、次の補強としてにヴスコビッチを予定しており、今後数年間に渡る計画を立てている。
