グリエルモ・ヴィカーリオ:なぜ怒ってばかりのヴェノムと呼ばれているのか…

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では、昨シーズン、彼のヒーローであるブッフォンから「ヴィカーリオは常軌を逸したことをしている」と称賛されたときの気分はどんなだったのだろうか?

「僕は彼に感謝するだけだよ。ただ必死にやってただけだからね。彼はあらゆるレベルにおいて史上最高のキーパーの一人だと思う」

「彼はチャンピオンズリーグ以外のすべてのタイトルを勝ち取り、ワールドカップを制覇して、ユベントスで多くのタイトルを獲得した。最高の選手の一人だと思う。キーパーの象徴的存在だよ」

学校で学んだヴィカーリオの英語は完璧に近いが、「フットボール英語はイタリアとは違う」とまだまだ上達しなければならないことを認め、「選手たちが素早くプレーできるように、最も重要なことは『相手の接近』と『時間』だと思う」と語っている。

このイタリア人がピッチ外でどのような人物なのかを知るために、ウクライナ人の母親ハンナと息子ミランが母国の紛争から逃れられるよう、両親のモニカとミケーレとともにウーディネのヴィカーリオの実家に居住スペースを提供していることは重要だろう。ハンナとミランは英語が話せないので、全員が Google翻訳に頼っている。

「彼らはウーディネで僕の家族と一緒に過ごしてるよ。彼らは元気だね。今は良い状態さ」

「ミランは11歳で、僕の弟なんだ。僕が実家の家族に会うためにウーディネに戻ったとき、彼と一緒に時間を過ごしてるよ。彼は良い奴さ。学校に通っていて、イタリア語を勉強してるよ」

「ウクライナの状況は戦争のおかげであまり良くないので、彼が元気になることを願ってるよ。だから僕らはこういった人たちに笑顔を与えようと努めているんだ。ひとまず彼らが自国の状況を考えなくて済むことを願っている」

本人たちが望む限り実家で暮らしてもらいたいと語っているヴィカーリオだが、2人の境遇や経験を通して、彼自身のフットボールとプレーに関して多くの視点を与えることにもなる。

「それは僕にとって良いことなんだ。ピッチに立つとき、彼らのことを考えることは重要なんだ。それで得られる力のようなものがあるからね。僕はこの家族に満足しているんだよ」

現在、彼はトッテナムに気持ちを集中させており、ポステコグルーとこのチームで何が達成できるかに目を向けている。その新たなチームには、ヴィカーリオの故郷のクラブであるウディネーゼでプレーし、もう一人の「弟」と呼ぶ20歳のイタリア人、デスティニー・ウドギも含まれている。

「このクラブには大きな、大きな可能性がある。プロのフットボーラーとしての力を100パーセント発揮するためのあらゆる設備が僕らには備わっているんだ。クラブや監督の言うことを信じなければならないけど、僕らは素晴らしい選手の集団だと思う。だから協力してトップに到達できるはずだよ」

「選手全員が僕を歓迎してくれた。選手全員、みんながとても親切だったよ。ピッチ中でも外でも全員が良い影響を与え、良い振る舞いをしてくれている。今シーズン、スパーズでプレーできることにとても興奮しているよ」

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