「セリエDからトッテナムに来るのは私にとって夢のようだよ。今僕は夢の中にいて、この夢を実現したい。まったく違う環境だ。初めての経験だよ。スパーズはビッグクラブだからまず適応する必要がある。とてもたくさんのファンがいるから、これまでとは違うよ。人生で初めてのことだ」
「セリエDからここまで到達できたなんて、当時は想像もできなかったことだ。ここには本当にたくさんのファンがいて、やるべきことがたくさんあるし、ツアー中の選手たちと一緒に過ごすこともできる」
「これまで、僕は毎シーズン、あらゆるトレーニングで最善を尽くし、なんとか自分の最高の部分を発揮しようと努めてきた。プロセスは良かったと思うけど、まだ終わっていない。スパーズのために多くの優れた戦果を成し遂げたいと思っているよ」
ノースロンドンで10年以上過ごし、新たな挑戦を望んでいることを公に認めたウーゴ・ロリスが、この夏の移籍を検討するためにロンドンに残る中で、ヴィカーリオはスパーズの正ゴールキーパーの役割を引き継ぐことになる。このイタリア人は、前任者であるクラブ・キャプテンから受けた歓迎について温かく語った。
「ウーゴは今もトッテナムの選手だ。僕が加入した時もとても親切だった。素晴らしい男だと思うよ。世界で最も偉大なキーパーの一人だ。彼はワールドカップで優勝し、プレミアリーグやヨーロッパで多くの試合に出場してきた。だから幸運を祈っているし、世界最高の選手の一人だよ」
「最初のトレーニング・セッションで彼は僕を温かく迎えてくれたんだ。それから数日は一緒に練習した。本当に良い人だよ」
ヴィカーリオは、ボールとトッテナムのゴールの間に立つ最後の男としてのプレッシャーを楽しみにしており、それはこれまで常に研鑽してきた役割だと言う。
「大好きさ。大好きなんだよ。あらゆる種類のプレッシャーがね。ファンからもそうだし、あらゆることからのプレッシャーが自分一人に大きくかかっていることを知っておかないといけない。でも、それは良いことだと思う。自分のフットボールにおけるプレーのすべてを上達させることができるからね」
ヴィカーリオは、フィールド・プレーヤーからゴールキーパーに転向した幼少期を振り返り、当時のゴールキーパーとしての憧れを思い出した。
「僕がフットボールを始めた頃は足元でボールを持つプレーが得意だったけど、10~11歳の時にゴールを守る役割に転身したんだ。あれが僕の最善の出来事だったと思うね」
「ジジ・ブッフォンが僕のヒーローだったね。僕のアイドルで一番見てきたキーパーはサミール・ハンダノヴィッチだ。僕はウディネで生まれたから、ウディネーゼのゴールキーパーだった彼を何度も見たんだよ」