アンジ・ポステコグルーの独特だが効果抜群のテクニックが早くもトッテナムの選手たちに影響を及ぼす

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ポステコグルーは選手たちとのコミュニケーションの取り方について話しており、その内容は彼がスター選手たちと1対1でじっくりと話し合うことを期待する人は失望させるだろう。

「私が長年指導してきた選手たちに話を聞くと、おそらく一貫して、私と1分以上会話したことはないと言うだろう。それが私という人間がなんだ。私は、人生全般、特に仕事上の環境において、あまり社交的な野獣ではないんだよ」

「選手たちとは距離を置いているし、選手たちがそれに慣れるまでには時間がかかるだろう。彼らは人間だから、つながりやフィードバックを求めている。私の距離の取り方は、少し不愉快に思われるかもしれないね」

「だが時間が経つにつれて、選手やスタッフは、それが私だということを理解し、私が誰に対しても同じように接していることがわかるだろう。それでも私は選手やスタッフのことを気にかけていること、私なりの方法で選手やスタッフのことを気にかけていることを理解してくれるんだ。重要な局面では、私は彼らの味方となって、その責任を負うからね」

「しばらくすれば選手たちはそれを理解し、『このチームにはえこひいきはなく、クラブの代表や会長からブーツマン、メンバーリストの最初の選手も最後の選手も、みんな同じように扱ってくれる』と理解してくれる。私はいつもそのように働いてきたんだよ」

ポステコグルーによる選手たちにやる気を起こさせるチームトークは有名だが、定期的に1対1で話をする手法を採らない理由について彼は説明した。

「初めて監督の仕事をした時は、ほぼ無理やりそのような姿勢を貫いたんだ。私は若くして引退し、早くから監督の仕事に就いていた。30歳で自分がプレーしていたクラブの指導者をしたんだ。私が指導していた選手の多くはかつてのチームメイトで、そのうちの1人は私の大親友だった」

「だから来る日も来る日も私情を切り離さなければならなかった。特に、一緒にプレーした仲間や、親友だと思っていた人たちに対して、そのように接するのは厳しいものがあったよ。しかし、マネージャーとして、毎日決断しなければならないんだ」

「この仕事について言えることは、とにかく毎日決断を迫られるということだ。トレーニングやスケジュール、チーム選考についてなど、周りが決断を求めてくるし、良い決断を下すためには知識が必要になる。私は選手やスタッフと距離を置き、スタッフについてであれ、プレーの仕方についてであれ、決断を下すときは、なるべく感情的にならないようにしている。私は、チームと成し遂げたいことのために、最善の決断を下すんだ」

「それが、監督として最も有効な方法だとわかっているからね。私は誰に対しても同じように接するが、選手たちが私に親しみを感じてくれなければ、成功はなかっただろうとも思っている。それは外から見るのとは違う種類の親密さなんだ。過去20年間、私が指導してきた選手たちに、『ボスと交わした一番長い会話はどのくらいでしたか?』と聞いても、同じ答えが返ってくることは保証するよ」

「彼らは1分もかからなかったと言うだろうし、むしろ、彼らがプレーを止めた後に私が彼らに向かって少し話をした場合、元々は監督と選手の間柄ではなかったわけだし、彼らは私と話していることを少し不愉快に感じただろうね」

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