寡黙なアンジ・ポステコグルー – 選手とあまり話さないユニークなコーチング・メソッド

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セルティックからトッテナム・ホットスパーへの移籍が決まったオーストラリア人は、選手とあまり話をしないことで定評のある監督である。

footballlondon/Alasdair Gold

トッテナム・ホットスパーの選手たちは、アンジ・ポステコグルーが口数の少ない男だとすぐに気付かされると同時に、その少ない言葉を大切にしていることもすぐに知ることになるだろう。

セルティックで国内3冠を達成したギリシャ生まれの57歳は、流れるような攻撃的なフットボールで多くのクラブを魅了することでその手腕が評価され、スパーズの指揮官に就任する。トッテナムに引き抜かれたポステコグルーは、選手たちに自分たちが特別なチームの一員であると認識することを願っている。

ポステコグルーは、3年前にアンソニー・ハドソンのポッドキャスト「Masterminds – Elite Coach Development」シリーズで深い洞察に満ちた言葉を明かしている。

「私は人と違うことをしたいんだ。目立つようなことをしたい。私のチームについて、成功だけでなく、人々の語り草になってもらいたいんだよ。選手たちには、これまで経験したことのないような特別なチームの一員であると感じてほしいね。それを目指すことが私の原動力となり、私を奮い立たせてくれるんだ」

「スポーツでも科学でも、どんなことでも、ちょっと変わったことをやっている人を見ると、本当に興味をそそられるし、わくわくするね。成功に必要な勇気と人格、そして人々に信じさせる方法を考えていると本当に心に響くからね」

ポステコグルーについて何年も前から言われていることのひとつに、「選手たちは限界を越えて走っているにもかかわらず、この監督は選手たちと距離を置いている」ということであるが、それはとても意図的なことだと本人は認めている。

「私が長年指導してきた選手たちに話を聞くと、おそらく一貫して、私と1分以上会話したことはないと言うだろう。それが私という人間がなんだ。私は、人生全般、特に仕事上の環境において、あまり社交的な野獣ではないんだよ」

「選手たちとは距離を置いているし、選手たちがそれに慣れるまでには時間がかかるだろう。彼らは人間だから、つながりやフィードバックを求めている。私の距離の取り方は、少し不愉快に思われるかもしれないね」

「だが時間が経つにつれて、選手やスタッフは、それが私だということを理解し、私が誰に対しても同じように接していることがわかるだろう。それでも私は選手やスタッフのことを気にかけていること、私なりの方法で選手やスタッフのことを気にかけていることを理解してくれるんだ。重要な局面では、私は彼らの味方となって、その責任を負うからね」

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