他クラブにとってもトッテナムが補強を必要としているのは明らかであるため、その価格は上昇するが、それは移籍マーケットの常だだ。実際、スパーズもハリー・ケインに関しては同様の対応をしており、バイエルン・ミュンヘンが獲得を熱望していることを承知した上で、その補強の必要性を吹聴しているように思える。
バイエルンは、来夏のフリーでの移籍について1月以降にプレ契約をケイン本人と話し合うことができるが、フリーとなるケインを巡っては、より熾烈な獲得レースに直面することになるだろう。世界最高のストライカーの一人を迎え入れようとするクラブは数多ある。
スパーズがその必要性が明白であるセンターバックのコストに不満を抱いているのなら、ケインを放出した場合に代役のストライカーにどれだけの値段が付くかは考えないほうがよい。世界中のクラブは、レヴィがケインの売却で得た巨額の資金を持っていれば、1マイル離れたところからでもその匂いを嗅ぎ分けるであろう。
トッテナムはすぐにセンターバックを獲得する必要があり、既存のセンターバックの何人かを放出する必要がある。今夏、ダビンソン・サンチェス、ジョー・ロドン、ジャフェト・タンガンガへの獲得オファーに耳を傾ける予定だが、エリック・ダイアーは契約の残り12ヶ月を迎えているにも関わらず、クラブに残ることを望んでいる。
スパーズは、同じく契約の最終年を迎えているサンチェスのような選手に対して、多少は値下げしてでもオファーを受け入れる必要があるかもしれない。
サンチェスとロドンの将来はポステコグルーのもとで明らかになったようだ。サンチェスは日曜夜にバンコクで雨天中止となったレスター戦の招集メンバー22人には入っていなかった。
ロドンにはそのチャンスすらなく、ポステコグルーのもとで冷遇されているようだ。ウェールズ代表ディフェンダーはこれまでのツアーの2試合で共にメンバーから外され、他の選手たちが試合前のトレーニングで練習試合に参加している間、怪我から復帰して調整中の選手たちや試合に出場が見込まれていない選手たちと一緒に練習することを余儀なくされている。
これまでの試合でタンガンガはプレー時間を獲得しているが、今シーズンは十分なプレー時間は得られそうにない。現時点で移籍はクラブと選手の双方にとって都合が良く、スパーズはアダラビオヨをホームグロウンの後任として検討する可能性がある。
ダイアーは鼠径部の手術から復帰しており、現在は完全に体調を整えており、ポステコグルーに対して自分の力を証明したいと考えている。雨天で中止となったレスター戦ではベンチに戻っていた。
ポステコグルーは今のところ、左のセンターバックとしてベン・デイヴィスに目を付けている。この経験豊富なウェールズ人はウェストハム戦で後半にサンチェスと並んでプレーし、スパーズが失点した場面については何の責任もなかった。デイヴィスはタイでは行われるはずだったレスターとの試合でクリスティアン・ロメロと並んで先発出場する予定だった。