Football London/Alasdair Gold
トッテナム・ホットスパーがマルセイユに2-1で勝利し、チャンピオンズリーグ・ラウンド16への進出を決めた試合でのトピック。
苦悩するコンテ
トッテナム・ホットスパーの監督として1周年を迎える前夜に、アントニオ・コンテはスパーズ・ファンであることの意味について苦悩することになった。
オレンジ・ヴェロドロームのスタンドで、自分の声や指示でピッチ上に影響を与えることができない謹慎中のイタリア人は、同じスタンドで観戦する、または自宅で観戦をするトッテナム・ファンが経験するのと同じような感情を味わうことしかできなかった。
このチャンピオンズリーグでの豊富な経験を誇り、クラブや各国の代表チームで大舞台でプレーしてきた選手たちが、またしてもミスや緊張で散々なプレーに終止するいつも通りの前半戦を目の当たりにしたのだ。
コンテはスパーズのパフォーマンス・ディレクターであるグレタル・ステインソンと並んで座り、ピッチサイドにいるときと同じように必死に感情の起伏を繰り返したが、そこから自分の考えを選手たちに伝えることはできなかった。
その代わり、コスタンティーノ・コラッティがステインソンの反対側に座って、コンテが話したことを必死にメモしてコーチ陣に伝えていた。
ベンチ入り禁止のスパーズの指揮官にとってありがたいことに、ハーフタイムのドレッシング・ルームでコンテ不在の空白を埋めるための信頼できるコーチ陣がいた。コンテはアシスタントコーチのクリスティアン・ステッリーニを10年来の仕事仲間であり、ライアン・メイソンというクラブに足を踏み入れた最初の日から彼に感銘を与えてきた若いコーチもいる。
試合後、ドレッシング・ルームで何が語られたかを正確に明かす選手はいなかったが、ゴールを決めたクレマン・ラングレはそこで「重要な言葉」が発せられたと言い、ハリー・ケインはステッリーニ、メイソン、キャプテンのウーゴ・ロリスがハーフタイムの15分間でチームのメンタリティーを変える発言をしたと明かした。
ステッリーニはハーフタイムのホイッスルが吹かれた後、トンネルを歩いているときに心の中でコンテのことを思い起こしていたことを認めた。
「アントニオがどのように話すか考えながらドレッシング・ルームに入り、私のエネルギーと思いのすべてを込めて私はそれを実行したんだよ。そのおかげで今我々は勝利を祝ってるんだ」
「アントニオには感謝しているよ。多くの教えを彼から得てきたからね。今夜はその教えを使わせてもらったんだ」
