ギャリー・マバット:トッテナムに40年いるがこれほどの興奮は久しぶりだ

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試合終了後の彼の最初の仕事は、FAカップのトロフィーをチームバスに積み込み、病院で打ちひしがれているガスコインのところに持っていくことでした。

「彼の病室に入って、抱きしめてやったんだよ」

「彼は、足を固定して寝ていたが、ちょうど私たちが優勝トロフィーを手にする頃にはにテレビをつけることができたと言っていたね」

「彼もそこにいたかったと言っていたけど、とにかく試合後のパーティに参加したかったんだろうね!」

「ポールとは親しかったし、今でもほとんど毎週話をしているんだ。彼がこれまで一緒にプレーした中で最高のイレブンを選んだとき、私がその中に入っていたのは光栄なことだったよ」

「トレーニングでは、『彼が私を追い越すことはできないだろう』とよく冗談を言っていたよ」

「あの試合は、1953年の(スタンレイ)マシューズの決勝戦のように、ガッザの決勝戦になったかもしれないのに、そうはならなかったんだ」

マバットは、1998年まで16年間スパーズの選手として活躍し、現在もクラブのアンバサダーとして貢献している。糖尿病患者に普通の生活、活動的な生活を送るよう奨励する活動では、すでにインスピレーションを与える人物だったが、ロックダウン中のファンを助けるため、マバットはより直接的な役割を引き受けた。

「スパーズの年配のファンの誕生日や記念日、特別な日に電話をすることを始めたんだよ。当初は1ヶ月の予定でしたが、2年半たった今でも1日も休まずにやってるよ。(チャンピオンズリーグ抽選会のために)イスタンブールに行った日も、12回も電話をかけたね」

「合計で6,500回以上も電話をしている。100年来のスパーズファンの106歳の女性と話したこともある。中には、迷惑電話だと思って電話を切ってしまう人もいるよ!」

「飽きないかと聞かれるが、何がすごいって、初めての試合、好きな選手、最高の思い出など、人それぞれいろんな話をしてくれるんだ」

最近、クラブに関する話題の多くは、アントニオ・コンテがチームの再建を順調にすすめているという楽観的なものとなっている。3試合で勝ち点7を獲得し、ハリー・ケインやソン・フンミンといった既存のスター選手に加え、新たにクオリティの高い選手を獲得している。

「スパーズにおよそ40年に渡って関わっているが、これほどの活気を感じたのは久しぶりだよ」とマバットは言う。

「FAカップで優勝した時でさえ、クラブは倒産しそうだったし、スポーツ欄よりもビジネス欄で取り上げられていたからね」

「今、周りを見渡すと、世界最高のスタジアムがあり、財政的にも安定していて、アントニオは素晴らしいチーム戦力を作っている。オジー・アルディレスと私は、フランツ・ベッケンバウアーをクラブのトレーニング・グラウンド場に招待したのだが、彼は私たちのその設備に驚嘆していたよ。今まで見た中で最高だと言っていたね」

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