左サイドバックでファンデフェンはデスティニー・ウドギのバックアップを務めることができ、一方のデイヴィスも左サイドバックである程度の適応を見せているだけでなく、その多才さからセンターバックや右サイドバックでもプレーが可能であるため、サイドバックの補強は1人だけで済むかもしれない。
セルヒオ・レギロンとジェド・スペンスはともに今夏にチームを去る予定だ。昨シーズンの前半、ローン先のマンチェスター・ユナイテッドとリーズ・ユナイテッドであまり成功しなかった2人だが、それぞれシーズン後半にはブレントフォードとジェノアへのローン移籍で好成績を収めた。
トッテナムは、ペドロ・ポロのバックアップとしてエメルソンに代わる右サイドバックの候補を、シーズン開幕に向けて検討するだろう。プレミアリーグのほとんどのトップチームと同様に、スパーズもリーズの10代のアーチー・グレイに強い関心を示し、注目している。この若者は3月に18歳になったばかりだが、昨シーズンはダニエル・ファルケのもとで52試合に出場した。
グレイはその多才さにより、アカデミー時代の大半を過ごした攻守に長けたボックス・トゥ・ボックスのセントラル・ミッドフィルダーとしてさまざまな役割を担ってシーズン序盤戦を戦っていたが、やがてリーズで右サイドバックとして効果的な活躍をみせ、シーズンの後半にスペンスをローン・バックさせることにも繋がった。
2シーズン前にリーズで15歳にしてプレミアリーグで初めてベンチ入りを果たし、ミッドフィルダーと右サイドバックの両方でプレーできる能力を持つグレイは、ポステコグルーの右サイドバックの役割を引き受けるのにふさわしい候補となるだろう。
しかし、1月にリーズと新契約を結んだばかりのこの10代の選手には、2028年までの長期契約もあって高額の値札が付けられるだろう。今回プレミアリーグ昇格のチャンスを逃したリーズが、地元育ちのスターを失うことを嫌がるとはいえ、クラブが財政面でどれだけの資金を調達する必要があるかに大きく左右されるだろう。
リーズのファンたちは、かつて同様にトッテナムに移籍した当時18歳だったジャック・クラークを引き合いに出し、この移籍を阻もうとするかもしれない。スパーズに移籍したクラークは数シーズン姿を消したが、サンダーランドでキャリアを再び取り戻している。
ミランが要求額を満たした場合、またはこのブラジル人の移籍で妥協点が見つかれば、トッテナムはエメルソンの代わりとなる選手の補強リストを用意するだろう。モナコのヴァンデルソンは、トッテナムのほか、ノッティンガム・フォレスト、ナポリ、セビージャへの移籍がさまざまなメディアから報じられている。
一つ明らかなのは、新シーズンの失点を減らすためにスパーズの守備の陣容が変わるということだ。
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